年アド3級 年金資格

年アド3級技能応用3 報酬比例額・経過的加算 5秒で解けるシモムーメソッドとは

投稿日:2018年9月26日 更新日:

メモ

この記事は2019年春向けのものです

過去の出題傾向からシモムーの感想

前半:報酬比例額の計算式

ここは老齢厚生年金の報酬比例額の計算式が毎回出題されています。

免除期間があると複雑になる老齢基礎年金よりもむしろこちらの方が簡単。

いえ、技能応用最弱問題と言えます。

ただ、報酬比例額の計算式は実は2つあり、そのうちのどちらか高い方を採用する仕組みになっています。

これまで、原則の計算式である本来水準の計算式しか出題されたことがありません。

あまりにも簡単。

昔、物価スライド特例水準で出題されていたときは数字を暗記する要素がありましたが、今はそれもありません。

だから、5分以内で答えを出せると思います。

後半:経過的加算の計算式

後半の問題も決まっていて、必ず”経過的加算”の計算式が出ることになっています。

老齢厚生年金は計算式問題で出すとしたら報酬比例部分と経過的加算くらいしかありません。

定額部分は単独では出せないですし・・。

そうそう、

長期加入の特例で定額部分の計算は出すことはありますがそれは2級の方です。

3級では見たことがありません。

で、その経過的加算なんですが、これも楽勝な問題です。

どういう構造の加算なのかを理屈で理解できていれば、5分どころか5秒で解けるという問題です。

前半も後半も爆速で解ける問題なんです。

ここ注目!ここがポイントだ!

前半:報酬比例額の計算式のポイント

報酬比例額は実は2つの計算式を比較し、どちらか金額が高い方でもらえます。

2つの計算式を比較とありますが、「本来水準」の計算式しか出題はありません。

したがって、その構造を理解していれば足ります。

平成16年の改正で登場した本来水準の計算式。

条文上はこの本来水準が原則です。

平成26年度まで例外の特例水準が続き、平成27年度からようやく主役となりました。

ただ、もう1つの計算式である「従前額保障」は完全に消えたわけではなく、裏で比較のために動いています。

こちらで受給している人もいるのですが、試験対策上は無視して構いません。

本来水準の計算式のポイント

  1. 再評価率は毎年度改定して最新のものが使われる
  2. 乗率は5%削減後の新乗率を利用
  3. 最後に1.031とかのスライド率は掛けない
1:再評価率

1については、問題文に載っているそのままの金額を使えば良いということ。

ちなみに、過去の標準報酬を現在の価値にするために評価し直すわけですが、その際に使われるのがこの再評価率です。

再評価率は毎年度物価や賃金の影響を受けて見直されますが、問題文の金額は見直し済みの率で再評価されているので、そのまま使えば良いということです。

2:新乗率

2については、問題文には新乗率と旧乗率の表が載っているのですが、使うのは新乗率

平成12年の改正で給付水準を5%適正化するために新乗率が登場したのですが、本来水準の計算式でないと新しい乗率は使えないので長らく画餅となっていました。

問題文中に旧乗率と新乗率の表が必ず出ています(ひっかけのためでしょうか)。

旧は無視するだけです。

3:スライド率

3については、本来水準では「×1.031」のようなスライド率を掛ける要素はありません

以前の特例水準では、平成6年の再評価率で給料の単価を計算し、平成7年以降の年金額変動は「×1.031」以降の部分で反映させていました。

本来水準では、「1」にあるとおり、毎年度改定された再評価率を使い、その再評価率の中で物価等の変動が反映されるようになっているので、計算式の最後に暗号のような率を掛ける必要はありません。


あとは総報酬制前後の月数の図を書いて間違えないように数えて終了。

本来水準のお陰で本当にラクな問題と化しました。

加給年金額の加算はある?

選択肢の中に加給年金額を加算しているものが含まれている場合があります。

64歳までに加給年金を受給するためには定額部分が支給されないとだめです。

障害者や長期加入の特例に該当すれば定額部分が生じますが、そういう事例の出題は見たことありません。

(下に続きます)

後半:経過的加算の計算式のポイント

経過的加算の理屈を理解する

そもそも経過的加算とは何なのか。

そこを理解しておかなければ意味がありません。

経過的加算は下の図にある隙間を埋めるための加算ですね。どこでもよく見る図です。

(クリックで拡大)

もう少しわかりやすくするために、こんな図を作ってみました。

(クリックで拡大)

同じ厚生年金の期間でも、定額部分に反映されるであろう月数と老齢基礎年金に反映する月数に差が生じます。

なぜ差が生じるのか。

  1. 定額部分の単価が老齢基礎年金の1カ月分と完全一致しない
  2. 20歳未満60歳以降の厚生年金加入期間は老齢基礎年金に反映しない
  3. 昭和36年3月以前の厚生年金期間は老齢基礎年金に反映しない

という理由からです。

”1”はごく僅かの差が生じます。

”2”は20歳未満、60歳以降で厚生年金の期間があると、経過的加算は多くなります。

”3”は拠出制の国民年金制度が誕生したのが昭和36年4月からなのでそれ以前の厚生年金期間は老齢基礎年金には反映しません。年配の方だとこの部分で経過的加算は多くなります。

この経過的加算をもう少し詳しく図解するとこうです。

(クリックで拡大)

経過的加算は厚生年金加入の期間だけで比較をします。

1号や3号時の保険料納付済期間は比較の対象になりません。だから、下にはみ出ていますね。

したがって、

このような差が定額部分が支給されない人たちにも生じるため、加算をしてあげるわけです。

まずは、この経過的加算の理屈をしっかり理解します。

効率よく解くためにはどうすれば良いか

加算の理屈を理解していただいたことを前提に、効率よく解くためのやり方をご紹介します。

実はこの問題は、速攻で片付く可能性大

5つの計算式から正しいもの選択させる問題は常に

効率よく解答できないか。

を考える必要があります。

そこで、この問題はどうか。

大丈夫。

早速、2017秋問題で検証してみましょう(問題文は載せません)。

いきなり選択肢から見ていきます。

手順1 計算式左側部分(定額部分相当)の480カ月を超えて掛け算しているものを消去

480を超えて掛け算することは絶対にありません

ここは大丈夫ですよね?

定額部分は老齢基礎年金相当部分ですので、40年=480月を超える月数の反映はありません。

すると(3)(4)(5)が消えます。

手順2 計算式左側部分(定額部分相当)の変な乗率を掛け算しているものを消去

定額部分相当の計算式の最後に0.961を掛けるとかありません

最近ではこういう変な乗率を掛けている選択肢も見なくなりましたけど、念のため。

定額部分の単価が物価変動を加味した単価になっているので、そのまま加入月数を掛けることになります。

残念ながら2017秋ではこの選択肢はありません。

(1)(2)が残ったままです。

手順3 厚年加入時期を確認し、計算式右側部分480/480になっているものを消去

経過的加算は先ほどの図のように

定額部分相当額と厚生年金加入期間にかかる老齢基礎年金相当部分の差を埋める

もの。

老齢基礎年金相当部分を480/480で計算するということは、20歳から60歳までの期間は隙間なく厚生年金に加入していることを意味します。

ここで初めて事例を見てみる。

案の定、20歳を過ぎてから入社しています。

とすれば、480/480とはならない。

例年ならこの肢はかならずあるのですが、2017秋はありません。

う~ん。残念。

ちなみに過去13回まで遡って480/480で答えになったかどうかを検証してみたところ、1回もありませんでした。

何も考えずに480/480を消去するのでも問題ない!

ちなみに、2018春はこの考え方がわかっていれば1秒で(3)(4)(5)が消えます。

私はパッとみて、「おりゃぁー」と3選択肢全部にバツをつけました。

手順4 それでもだめなら厚生年金加入の20歳以上60歳未満の期間を数える

これでも答えが出なければ・・・・、

最終手段は正攻法でいくしかありません。

20歳以上60歳未満の厚生年金加入の期間のカウントするわけです。

注意点は60歳に達した月の前月までの被保険者期間をカウントするところ。

ここ最近は5秒では解けない出題になっていたりするので、ウンザリしますが仕方ありません。

まとめます

前半は報酬比例額の計算式。

本来水準の式のポイントを押さえれば問題なし。

  • 再評価率は毎年度改定して最新のものが使われる
  • 乗率は5%削減後の新乗率を利用
  • 最後に1.031とかのスライド率は掛けない

後半は経過的加算。

  1. 計算式左側の480月超え消去
  2. 計算式左側の変な乗率消去
  3. 計算式右側の480/480消去
  4. ダメなら20歳以上60歳未満の厚生年金加入の期間を数える(60歳到達月の前月まで

手順3までで決着するなら5秒。

試験時間が残り5秒しかない場合にお試しを!

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年金アドバイザー3級試験に初受験から2018年秋まで13回連続90点以上で合格中。満点は3回。個人賞は5回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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