年アド3級 年金資格

年アド3級基本22 障害厚生年金 秋試験で気をつけたい障害認定日の論点とは

投稿日:2018年8月28日 更新日:

メモ

この記事は2018年秋向けのものです

何が出題されている?

出題形式:誤っているものを選択

障害厚生年金の支給要件・年金額・増額改定に関する知識が並んでいます。

その中でも、年金額に関する知識が3肢程度と過半数を占めています。

加給年金額に関するものや、どこからどこまでの被保険者期間を計算に含めるか

といったことが並んでいます。

年金額については、特に老齢厚生年金とどう違うのかを理解しておかないといけません。

過去9回の正解となった知識

  • 2018春 3級の障害厚生年金には加給年金額が加算されない
  • 2017秋 年金額の増額改定は請求月の翌月分から
  • 2017春 20歳未満の被保険者期間も計算の基礎とされる
  • 2016秋 障害認定日に第1号被保険者でも支給対象となる
  • 2016春 障害認定日の属する月までを計算の基礎とする
  • 2015秋 障害認定日に第1号被保険者でも支給対象となる
  • 2015春 20歳未満の被保険者期間も計算の基礎とされる
  • 2014秋 障害認定日に第1号被保険者でも支給対象となる
  • 2014春 労災保険からも支給を受けるときは労災保険側が一部停止となる

他のテーマでもそうですが、最近はこれまで正解にしたことがない論点を正解にする傾向があります。

障害厚生年金のこのテーマも2018春は見たことがないものが正解に。

こうなると、さっぱり予想ができなくなるので困ります。

とりあえず、過去の傾向からよく正解になる2つをまとめると以下のとおり。

  • 20歳未満の被保険者期間も計算の基礎とされる
  • 障害認定日に第1号被保険者でも支給対象となる

後者は面白いことに”秋試験”で正解とする傾向にありましたが、そういうものもわからなくなってしまいました。

出題傾向から年金制度を考える

2つの正解になる知識に加えて、最近正解になった論点を含めて合計4つの知識を解説しましょう。

1 3級には加給年金額はない

2018春で突如出てきた論点。

障害厚生年金に加算される配偶者加給年金額は1・2級でなければ加算がありません。

3級相当の障害では障害基礎年金も出ませんし、家族手当の加算もないので1・2級と比較して保障の落差が大きいといえます。

2 障害認定日時には会社を辞めていても年金はもらえる

事故に遭った時(初診日)には会社に務めていた。

でも、今は会社を辞めて療養中である。

障害認定日に障害等級に該当していても障害厚生年金を受け取れないのでは?

と心配になるはず。

これは大丈夫。

なぜなら、障害厚生年金は初診日に被保険者であることが要求されるだけだから。

その後に退職して障害認定日において第1号であっても何ら問題がありません。

ちなみに障害基礎年金は初診日に被保険者でなくても初診日の要件を満たす場合がありますが、障害厚生年金にはそんな例外はありません。

(例外とは例えば、国内居住で60歳以上65歳未満の場合や20歳未満の場合です)

障害厚生年金を受け取るためには必ず初診日に被保険者であることが必要です。

(下に続きます)

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3 20歳前の被保険者期間も計算の基礎になる

報酬比例の計算は原則、年金の権利が生じるまでの全ての被保険者期間が反映される加点方式。

20歳前や60歳以上の被保険者期間でも計算の基礎になります。

もちろん老齢厚生年金や遺族厚生年金でも同様ですね。

それらの期間が合算対象期間とされてしまう老齢基礎年金とは異なります。

4 障害認定月までを計算の基礎としてくれる

初診日から、年金が生じる現在もずっと、厚生年金の被保険者を続けていると、どこまでが年金額に反映するのか、その境目が疑問になります。

障害厚生年金は障害認定日の属する月までを計算の基礎とします。

年金の権利が生じる月が障害認定月ですから、そこまでの被保険者期間を計算の基礎にします。

(クリックで拡大)

この図では10月までの厚生年金の被保険者期間の月数で報酬比例額を計算し、11月以降は無視です。

ところが、

老齢厚生年金の場合は違うんです。

年金の権利が生じる月の前月までを計算の基礎にするというルール。

(クリックで拡大)

この図では4月に年金の権利が生じていますが、前月の3月までで報酬比例額の計算をします。

”1カ月分少ないじゃないか!”と感じるかもしれませんが問題ありません。

その後、被保険者でなくなった時にその後の期間も含めて再計算してくれるからです。

退職改定というやつです。

逆に障害厚生年金には退職後の改定なんて仕組みはありません。

”障害認定月までの加入状態で障害に対する保障し、その後の加入期間は考慮しない”という考え方です。

障害と老齢と対比させてセットにして覚えておくとすぐに思い出せます。

今回はこれが答えになる!

冒頭で説明したとおり、2018春は初登場の論点でした。

しかし、他の4肢を見てみると、毎度登場する肢で構成されていますから、これら定番のものを潰していけば消去法でも正解にたどり着くはずです。

で、この2018秋ですが、やはり最近の傾向からすると予測は不可能。

ただ、以前は秋試験で正解になる常連だった

  • 障害認定日に第1号被保険者でも支給対象となる

を推しておこうと思います。

2018春でも選択肢に入っていましたからいつ正解になってもおかしくないです。

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シモムー3級モード

年金アドバイザー3級試験に初受験から2018年まで12回連続90点以上で合格中。満点は3回。個人賞は5回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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