目次
何が出題されている?
出題形式:正しいものを選択
公的年金の被保険者数などのさまざまな数値が問われる問題です。
さまざまとはいっても、
- 公的年金の加入者数
国民年金・厚生年金の積立金の合計額→ 短時間労働者の被保険者数- 国民年金保険料の納付率
- 公的年金の種類別被保険者数の比較
- 公的年金の受給者数
が順不同で選択肢に並びます。
2019秋から2つ目の積立金の出題がなくなり、短時間労働者の被保険者数に変わりました。
以降、短時間労働者数の出題が続いているので、これからもこちらを覚える必要があります。
(したがって、積立金の分析はカットしました。再度出題されたらまた復活させます。)
私が独自に収集した統計データからどの年度の数字が出るか的中させてみせます。
ほとんどハズすことは無かったのですが、短時間労働者数のようにいきなり出題が変更される場合もあります。
そういった場合はどうすることもできませんが、出来うる限りの対策を立てて本番に臨めるようにします。
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出題傾向から年金制度を考える
5肢の状況を1つずつ解説していきましょう。
公的年金の加入者数は6500万人を超えている
公的年金の加入者数は、令和元年度末のデータで出題されるはず。
令和元年度末 6,762万人
前年度(6,746万人)より増えています。
平成28年からパートタイマーが社会保険に入る要件が緩和された影響で厚生年金への加入が増えている背景があります。
出題は
6500万人を下回っている
という言い回しでされます。
6500万人を基準にして、
上回っている
と理解しておきましょう。
短時間労働者の被保険者数は50万人を下回る
2019秋から積立金に代わり、突如登場したこの統計。
具体的な被保険者数の数値が問われます。
令和元年度末 47万人 男性13万人 女性34万人
2020春(模擬)は
50万人を下回っている
という出題でしたので、正しいという肢でした。
女性の方が多いという点と総数を覚えておきます。
保険料の納付率は60%を上回っている
国民年金の保険料の納付率はどうか。
過去2年まで遡って納められる過年度の納付は考えません。
当該年度中に納付された「現年度分」の納付率が出題されます。
今回は令和元年度の納付率が使われるはず。
令和元年度 69.3%
ここ数年度は60%を上回っています。
前年度より1.1ポイント上昇。
この調子でいけば次回は7割を超えそう。
一時は6割を切っていました。平成23年度から8年度連続で改善しているとのことです。
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専業主婦より自営業者が多く、束になってもサラリーマンに勝てない
3号よりも1号が多く、厚年は増加傾向
公的年金加入者の内訳はどうか。
ここは令和元年度末になるはずです。
令和元年度末 第1号:1,453万人 厚生年金(1〜4号):4,488万人 第3号:820万人
最近の傾向では1号・3号は減少傾向、厚生年金は増加傾向にあります。
ここは1号から3号のまず、メンバーの構成を覚えます。
厚生年金(1〜4号) > 第1号 > 第3号
となっています。
特に、1号と3号はどちらが多いかがよく問われます。
1号は3号より多いことを頭に叩き込みます。
また、
厚生年金(1〜4号) > (第1号 + 第3号)
自営業者と専業主婦が束になってもサラリーマンにはかないません。
この論点もかつては出題されていたのでついでに覚えておきます。
つぎに、
2019秋から出題されるようになった全加入者に占める3号の割合を覚えます。
全加入者数の10%を
下回っているのか、上回っているのかが問われます。
上で示した820万人を全体の6762万人で割ると・・、12.12・・%。
したがって、
3号 > 10%
10%を上回っている ことを覚えておきます。
3号に関してだけは、約820万人という数字も覚えておいた方が良いでしょう。
公的年金の受給者は4000万人超え!
公的年金の受給者数(実受給権者数)はどのくらいか。
これは令和元年度末の数字になるはず。
令和元年度末 4,040万人
前年度より26万人少なくなったのですが、男性の報酬比例部分が63歳に引き上げられた影響とのこと。
覚え方は
4000万人を上回っている
です。
今回はこれが答えになる!
どれが正解になるかは全く予想不可能。
ここは予想しても仕方ありません。
また、
この問題も基本1と同様、「正しいもの」を選ぶ問題。
4つの誤りを見つけないといけないので慎重さが要求されます。
試験直前で数字を叩き込んで、試験開始後に1肢ずつ落ち着いて判定する。
それしかありません。
出題される数字は微妙なラインで出してくることはありません。
明らかにおかしな記載のものを消去してなんとか正解に辿り着きたいところです。
基本1の問題と同様、試験日の朝以外、数字を必死に覚える必要はありません。
それまでは一般常識として、「リーマン多いなぁ」くらいに実感しておくだけで良いです。
シモムー
みんなのねんきん主任講師