年金ニュース

2015年度からあなたの年金はもう増えない!

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年金ニュースは毎週発行している「みんなのねんきん」メルマガの中でご紹介した当時のニュースを掲載しています。

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2015年1月31日 日本経済新聞 朝刊

厚労省 マクロ経済スライドの初発動を決定 8年遅れ


 

ついに年金の増額を押さえる仕組み-マクロ経済スライドが来年度(2015年度)から動き出します。2004年にこの仕組をつくり、2007年度から始まる予定だったものが8年も遅れる事態です。

マクロ経済スライドとは賃金や物価の上昇分よりも年金額の上昇を抑える仕組みです。

例えば本来なら物価の上昇で年金額が3%アップするはずだったものを、約1%ダウンさせて、2%アップにとどめるという仕組みです。

なぜこのような仕組みを採ったかといえば、団塊の世代が次々に引退していく状況を控え、これから先も年金制度を維持させていくためです。

であればもっと早くにこの仕組みを活用しなければいけない。

でも、使えませんでした。

なぜなら過去に政治の力で物価が下がっているのに年金を下げなかったいきさつがあり、この減額できなかった分を解消するまではマクロ経済スライドの活用はおあずけという仕組みなんです。

減額できなかった分は1.7%分だったのですが、最終的に2.5%に広がり、本来の年金額よりも高い金額を高齢者は受け取っている状況が続いています。

この2.5%を解消するためには経済状態が好転して年金額がアップする状態にならないといけない。

長いデフレの影響でそういう状態にならなかったわけです。

経済状態が好転するのを待っていてはいつまで経ってもこの2.5%分は解消されない、ということで政府は平成25年の10月分から段階的に年金額を強制的に引き下げてきました。

そして、この2015年度を迎えると同時に2.5%分が解消されることになります。

それに伴ってこのマクロ経済スライドという絵に書いた餅が本物の餅になって登場するわけです。

ところで、このマクロ経済スライドはそもそも年金額がダウンするデフレ状況下では活用できないという欠点があります。

例えば、そもそも3%ダウンの状況に加えてマクロ経済スライドで計4%のダウンってことにはしません。マイナス幅が大きくなりすぎるからという配慮です。

今後は厚労省はそんな状況下でもこのスライドを活用できるような法律改正を考えています。

その動向に注目です。

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シモムー

シモムー

日本年金機構の年金相談コールセンターにて新人研修講師を担当しながら社労士試験予備校にて講師を経験。2014年より公的年金の情報を初心者目線で解説する「みんなのねんきん」サイトで情報提供を続ける。年金を事例で学ぶ「年金ケーススタディ」で全問題の作問と解説を担当。具体例やイメージで理解できる情報提供を心がけている。

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