目次
何が出題されている?
出題形式:誤っているものを選択
年金制度の歴史の中でのターニングポイントが問われます。
出題されるときは連続で出題され、出なくなると連続で出なくなるという傾向にあります。
直近では、2019春から出題されなくなっています。
ここは出る出ないを予想しても仕方ありません。
出題があることを前提に対策を立てておきます。
出題傾向から年金制度を考える
過去11回の正解になった知識
試験回 | 何があった? | 誤り | 正しくは |
2020秋 | 出題なし | ||
2020春(模擬) | 出題なし | ||
2019秋 | 出題なし | ||
2019春 | 出題なし | ||
2018秋 | 「被用者年金制度の一元化の実施」 | 平成28年 | 平成27年 |
2018春 | 「拠出制国民年金の実施」 | 昭和61年 | 昭和36年 |
2017秋 | 出題なし | ||
2017春 | 出題なし | ||
2016秋 | 「基礎年金番号制度の実施」 | 平成元年 | 平成9年 |
2016春 | 「厚生年金保険等の総報酬制の実施」 | 平成17年 | 平成15年 |
2015秋 | 「離婚時の厚生年金分割制度の実施」 | 平成21年 | 平成19年 |
表を見ると、お決まりのものが正解になるという特徴がありません。
けっこうバラけてますよね。
とはいえ、恐れる必要はありません。
これらの知識は毎度肢の一つとして並んでいるものばかりだから。
下の表をご覧ください。
正解に関係なくよく登場するできごとTOP3
過去10回の登場回数 | 何があった? | その年は? |
7 | 「拠出制国民年金の実施」 | 昭和36年 |
6 | 「基礎年金番号制度の実施」 | 平成9年 |
6 | 「厚生年金保険等の総報酬制の実施」 | 平成15年 |
5 | 「全国民共通の基礎年金制度の実施」 | 昭和61年 |
2018春は6回登場の「拠出制国民年金の実施」が正解となりちょっと驚き。
これが正解になることはありませんでしたから。
最も登場する肢なので、”初!”という感じはしませんでしたけど。
つまり、この問題は、
同じ肢が並んだなかで、持ち回りで正解になる肢がグルグル回っている
という傾向があります。
ですので、これらの常連知識は確実に頭にいれておかないといけません。
ちなみに、
これらの知識は古いものから順に並び、最近の改正が最後の肢に登場する傾向にあります。
この最後の肢は過去問には無いものが登場するのが特徴です。
その点だけが、ちょい厄介というだけの問題です。
今回はこれが答えになる!
そもそも出題されるかどうかが問題になるこのテーマ。
一度出題されると連続して出題になるルールがあります。
ただ、いつ出題があってもおかしくないテーマとして把握しておく必要はあると思います。
では、何が答えになるか。
分析してみると以下のパターンのどちらかで正解を作ってくるようです。
- パターン1 最後の肢は初出題の最近の改正。そこで誤りを作る
- パターン2 最近の改正では誤りを作らず、過去によく登場するもので誤りを作る
パターン1 最近の改正で誤りを作る
最近改正の未出題の知識はいろいろあり過ぎて特定できません。
だから予想は難しい。
ただ、こんなところが挙げられると思います。
- 平成27年 被用者年金一元化の実施
- 平成28年 パートタイマーの社会保険加入条件の緩和
- 平成28年 納付猶予制度が50歳未満に拡大
- 平成29年 受給資格期間の10年への短縮
- 平成30年 マクロ経済スライドがキャリーオーバー形式に変更
- 平成31年 国民年金第1号被保険者の産前産後の免除制度の創設
- 令和元年 年金生活者支援給付金の施行
- 令和2年 国民年金第3号被保険者の国内居住要件の追加
2018秋の出題で被用者年金一元化だけは2回の出題実績となりました。
一元化は定番知識として覚えた方が良いです。
パターン2 定番知識で誤りを作る
わかりづらいのはこの2つの違いなのかなと思います。
- 「基礎年金番号制度の実施」(平成9年)
- 「全国民共通の基礎年金制度の実施」(昭和61年)
公的年金制度共通の年金として基礎年金制度が昭和61年に施行されました。
にもかかわらず、
制度共通の番号管理は10年以上あとの平成9年なんですね。
同じ”基礎年金”って言葉が出てくるので紛らわしいと思います。
番号制度の実施なのか、それとも基礎年金制度の実施なのかをしっかり見極めてください。
まとめ
2パターンのうち、どちらで正解になるかまではわかりません。
仮に、思いもよらない改正知識が並んでいたとしても、焦る必要はありません。
パターン2の定番知識をまずはしっかり押さえて、それらを消去しながら正解にたどり着ける問題だと思います。
前回は、

ということで出題はありませんでした。
2021春も状況は変わらないので、私は出題なしという予想を引き続きしておきます。
シモムー
みんなのねんきん主任講師