年アド3級 年アド3級各問分析

【2022秋最新版】年アド3級 社会保障協定・脱退一時金 傾向続くか?ミックス問題

2019年4月30日

シモムー

みんなのねんきん主任講師

何が出題されている?

出題形式:誤っているものを選択

出題があったりなかったり。

近年は出題がないのが普通になりました。

基本知識問題最後のパートは税金や確定拠出年金などと出題の椅子を争っています。

それらの知識も大事なものなので毎回常連にはなりにくいテーマでしょう。

特に銀行の窓口で社会保障協定の知識を役立てることがそんなにあるとは思えません。

と、思っているうちに、2021秋。

久しぶりにいつもとは違った形で出題がありました!

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過去15回の正解となった知識

  • 2022春 脱退一時金の支給上限月数は60ヶ月
  • 2021秋 厚生年金の脱退一時金の額は平均標準報酬額に支給率を乗じて得た額
  • 2021春 出題なし
  • 2020秋 出題なし
  • 2020春(模擬)出題なし
  • 2019秋 出題なし
  • 2019春 出題なし
  • 2018秋 出題なし
  • 2018春 出題なし
  • 2017秋 相手国の年金制度に加入しながら国民年金の任意加入被保険者になれる
  • 2017春 出題なし
  • 2016秋 出題なし
  • 2016春 現在、協定を締結している国の数は20ヵ国には達していない(当時)
  • 2015秋 出題なし
  • 2015春 出題なし

出題がないこともあるので過去15回まで遡って分析します。

2019年には立て続けに複数の国で協定が発効。出題がありそうだと予想したのですが出題なし。

もう出すつもりないのか?と思うようになった2021秋。

なんと社会保障協定と外国人の脱退一時金のミックス問題として登場。

2022春も2回連続で出題が続きましたが、この傾向が続くのかは様子を見ないといけません。

出題傾向から年金制度を考える

社会保障協定について

過去のよく正解となる知識を整理しました。

するとだいたい3つのことで正解になることがわかります。

  1. 相手国の年金制度に加入しても国民年金の任意加入被保険者になれるか
  2. 全ての協定国との間で年金制度の加入期間を通算できるか
  3. 協定を締結している国は何カ国

これらの知識を押さえておけば対策としては十分でしょう。

最近の出題である2021秋・2022春は1・3が出題されていました。

相手国の年金制度に加入しているのに国民年金の任意加入被保険者になれるか

この協定を結ぶと原則として相手国の社会保障制度に加入し、自国の制度には加入しません。

それは二重加入を防止するためです。

海外に進出する企業にとっては二重に社会保険料を負担することは避けたいところ。

そこで、国と国との約束でどちらか片方だけを負担するよう調整しようというものです。

経済界の要請で協定を進めている側面があります。

仮に日本人が相手国の制度に加入すると、国民年金の資格を喪失するので老齢基礎年金が満額になりません。

そこで任意で加入して満額に近づけることができるわけです。

結論、相手国の年金制度に加入しながら日本の国民年金の任意加入は可能です。

社会保障を受ける国を選べないか?

二重加入を防止するという意味の社会保障協定ですから、どちらかの国の社会保障制度のみに加入することになります。

ただし自分で選択することはできません。

原則は相手国の社会保障制度に加入し、自国の社会保障制度の資格は喪失します。

ただ、例外的に5年を超えない見込みで相手国で働く場合は、そのまま自国の社会保障制度に加入し続け、相手国の社会保障制度への加入は免除されることになります。

この点で、2021秋・2022春に出題がありました。

全ての協定国との間で年金制度の加入期間を通算できるか

イギリス韓国中国通算できません

これらの国は相手国のなんらかの事情があって加入期間を通算させない内容になっています。

日本から見ると、通算されなくてもこれらの国での加入期間は、在外邦人という理由で合算対象期間になりますから、日本の年金をもらう上では特段不利益にはならないでしょう。

【みんなのねんきん】年金アドバイザー3級対策

協定が発効している国は何カ国か

2022年6月現在、協定を締結(発効)している国は22ヵ国です。

今年は2月にフィンランド、6月にスウェーデンとの2カ国の社会保障協定が発効。

厚生労働省のサイトに情報が出ているので確認しておいてください。

海外で働かれている皆様へ(社会保障協定)

年金機構の社会保障協定サイトも参考になります。

社会保障協定|日本年金機構
社会保障協定 日本年金機構

続きを見る

また、社会保障協定といっても、「発効」までには多くの時間がかかり、署名しただけではスタートしません。

現在、署名までが済んでいるのがイタリア。

イタリアとは2009年に署名が済んでいるのに、10年以上経っても発効に至らず・・(どうなっているんでしょう?)

ところで、

国と国との約束である「条約」の発効までの流れは教養として知っておくと良いでしょう。

以前、協定締結から発効までの経緯をブログでまとめたことがあるので参考にしてください。

え?そうだったの!社会保障協定で誤解していた話

シモムーみんなのねんきん主任講師 目次 どんな事例?簡単に言うと・・こんな事例を考えてみましょう今回の事例の何が問題なんでしょうか解説してみましょうそもそも社会保障協定とはなんだ署名・締結・批准・発効 ...

続きを見る

出題のされ方としては、

10カ国以上

であるとか

20カ国以上

とか

25ヵ国より少ない

という形です。

ここは単に数字を覚えておけばいいでしょう。

外国人の脱退一時金について

このテーマは「海外」という括りで出題したいのでしょうか。

2021秋に史上初の短期在留外国人のための脱退一時金の出題がありました(たったの2肢だけですが)。

まだ一度キリなのでこのまま出題が続くのか、たまたまで終わってしまうのか、全く予想ができません。

そこで、2018年、2020年(模擬)で出題された2級試験の出題内容も分析して、厚生年金の脱退一時金に特化して注意すべき点をまとめます。

アンダーラインを引いた箇所が出題実績がある箇所です。

メモ

制度として国民年金の脱退一時金もありますが、出題も無く、実務でも見たことがありません。厚生年金と異なる点はもらえる金額が固定の金額になっている点です。まずは厚生年金に特化して覚えれば良いです。

もらうには

被保険者期間が6ヶ月以上あること

一つでも該当するともらえない

  • 日本国籍がある
  • 国民年金の被保険者である
  • 老齢年金の受給資格(120ヶ月以上)を満たしている
  • 日本国内に住所がある
  • 障害厚生年金等の受給権を有したことがある
  • 最後に国民年金の被保険者資格を喪失した日(この日に国内に住所があるなら、住所がなくなった日)から起算して2年経過した

いくらもらえるか

平均標準報酬額 × 支給率

平均標準報酬額:総報酬制前の標準報酬月額は1.3倍して平均額を計算する

支給率:前年10月の保険料率 × 1/2 × 被保険者期間に応じた政令で定める数(最大60

2022春は60を改正前の36として正解となりました。

今回はこれが答えになる!

基本知識問題の最終パートは毎回のように新しいテーマが登場しているので、この社会保障協定は相対的に出題の可能性は低くなったと考えています。

ただし、2021秋の出題から考えると、出題するときは海外関連ということで脱退一時金とミックスさせて出題するものと思われます。

案の定、2022春と2連続の出題となりました。

ただ、個人的には更に連続で出題があるかというと、どうだろう?と思っています。

出題された時に備え、まずは社会保障協定の頻出論点を押さえます。

  • 相手国の年金制度に加入しても国民年金の任意加入被保険者になれる
  • 原則として相手国の社会保障制度に加入するも、5年以内の一時的なら自国の社会保障制度に入ったまま
  • イギリス・韓国・中国との間では加入期間を通算できない
  • 2022年6月現在、協定が発効している国は22ヵ国

つぎに、脱退一時金ですが、特に数字を押さえておきます

  • 6ヶ月以上の加入でもらえる
  • 120ヶ月以上の受給資格期間あればもらえない
  • 出国して2年経つともらえない
  • 最大5年(60ヶ月分)分を計算

ここまで解説してなんですが、次回は1回休みかな と予想しておきます。



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年金アドバイザー3級試験に初受験から2022年春まで19回連続90点以上で合格中。満点は5回。優秀賞は8回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。