年アド3級試験の過去問を効果的に活用する5つのポイントとは|みんなのねんきん

2019年5月26日

シモムー

みんなのねんきん主任講師

年金アドバイザー3級試験に合格するために避けて通れない勉強。

それは過去問の検証です。

「具体的に過去問をどう解くの?」

「何回くらい解いたらいいの?」

初めて受験される方は一体どうしたら良いのかわからないと思います。

そこで、20回以上合格してきた私シモムーが効果的な過去問のやり方を5つのポイントで解説します。

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年金アドバイザー3級試験の特徴を意識した過去問対策

別の記事で年アド3級試験の3つの特徴を分析しました。

年アド3級試験で結果を出したいなら押さえるべき3つの特徴とは|みんなのねんきん

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その分析結果がこちらでした。

  1. 過去と同じテーマが同じ順番で出題される
  2. 過去と同じ正解が再び正解となる
  3. 勝負は基本知識30問にあり

これらの特徴に合わせた検証が必要です。

順番に見ていきましょう。

ポイント1 同じテーマだけ縦の串刺しでさかのぼる

過去と同じテーマが同じ順番で出題されるというのがこの試験の特徴1。

そこで、過去問検証の基本方針は同一のテーマだけを遡ります。

例えば、

”国民年金の第1号被保険者の保険料”の問題にチャレンジする場合、同じテーマを過去4回分(過去問集は過去4回分しか出ていません)さかのぼるということです。

同一テーマの過去4回の傾向をしっかり確認するのが目的です。

もちろん回によって問題番号が前後することがあります。

が、大きく前後することは無いので心配には及びません。

それだけこの試験は同じテーマが同じ順番で出題されるということです。

そして、基本知識問題のみの全テーマを遡るようにします。

この試験の特徴3(勝負は基本知識30問にあり)でも指摘しましたが、まずは基本知識問題を徹底させるのが戦略上重要。

残り20問の技能応用は毎回半分も得点できないことが全体の平均点からわかっています。

コスパが良い基本知識問題を優先させて徹底するのはそのためです。

ポイント2 初めから解こうとせずに初回は正解のチェック

試験勉強でよくやってしまう間違い。

参考書を読んで知識をつけ → 問題にチャレンジ

これでは非効率。

参考書は過去の出題傾向に関わらず、まんべんなく年金制度が解説されています。

出るところだけをしっかり見たい。

そこで、過去問から逆算して知識をつけるんです。

過去問を眺める → 正解を確認 → どういう誤りで作問されているのかメモに残してリストアップ

初回はこの作業をしていきます。

例えばこんな感じになります。

・繰上げ支給の老齢基礎年金は請求のあった日の属する月分から支給される → ×属する月の「翌月分」から

この試験の2つ目の特徴として過去の正解と同じ形で正解が登場します。

ですので、一度正解となった知識を丁寧に検証していくことが大事です。

全テーマの過去4回分の傾向をつかめたら、今度は最初のテーマに戻ります。

そして、2回目からは自分の頭で考えて解いてみましょう。

ただ、わからなければすぐに答えを確認します。

うーん、とうなっていても、知識が無ければどんなに悩んでも出てきません。

時間のムダだからです。

正解を確認したら初回で分析したリストをもう1度眺めて、気づいたことがあったら足していきます。

(問1・問3の平均寿命などの統計問題はどういうデータが出ているか確認するだけでいいです。解く必要はありません。最終的に超直前で数字を叩き込みます。私は試験会場で一気に頭に入れるので当日まで覚えません)

ポイント3 覚えるな!忘れることを前提に繰り返せ

過去問検証では答えを覚える必要はありません。

メモに残して忘れます。

忘れることを前提に、すぐに思い出せる体制を作っておくという意識が大事。

だから、正解となった知識だけをメモ的にリストアップしていきます。

再度見直ししたときに、「そういえばこういう正解の知識だった」とすぐに思い出せるはず。

無理して覚えようとするのは苦痛です。

だから覚えようとしてはいけません。

じゃ、いつ覚えるんだ?となりますか?

覚えるまで繰り返すことです。

具体的には自然に答えがパッと出てくるまでです。

基本知識問題全テーマ過去4回の縦の串刺しを1セットにして、最低でも3セットは繰り返すことが必要でしょう。

初めて受験するなら5セットを目指してください。

繰り返しの回数は人によって違います。

1回や2回で覚えられるなら苦労しません。

質は量からしか生まれない ということを意識してください。

ポイント4 技能応用には近道がない

時間が無ければ、基本知識問題だけを上のポイントに従って繰り返すだけで奇跡はおきます。

しかし、高得点を狙うためには技能応用は避けて通れません。

基本知識問題にある程度自信がついて、試験まで時間があるなら、技能応用も基本知識問題と同じように正解を確認しながら同一テーマを4回分遡っていきましょう。

この作業では、言っていることがわからずに参考書を確認することも必要になるでしょう。

時間が掛かりますが仕方がありません。

このブログでも各問で必要な年金知識を解説しますのでそれらを参考にしてください。

ポイント5 直前で各試験回ごと横の串刺しで繰り返せ

本試験まで残り1週間くらいになったらやるべきこと。

それは、各試験回ごとに横の串刺しで繰り返すということ。

各回ごと全50問を一気に解きます。

最後は横断的な知識チェックをしていきます。

間違ったところをしっかり確認して最終調整するのが目的です。

また、全問題を一気に解くとどの程度時間が掛かるのかのシミュレーションにもなります。

実力は最後の最後でググっと伸びます。

それは切羽詰まっているからです。

その切羽詰まった危機的な状態になれば、本気になって知識が定着していきます。

まとめ

年金アドバイザー3級試験の過去問のやり方は?

一言で言えば、

解かない、覚えない、繰り返す

です。

最後に、5つのポイントをもう1度確認しておきましょう。

  • ポイント1 同じテーマだけ縦の串刺しで遡る
  • ポイント2 初めから解こうとせずに初回は正解のチェック
  • ポイント3 覚えるな!忘れることを前提に繰り返せ
  • ポイント4 技能応用には近道がない
  • ポイント5 直前で各試験回ごと横の串刺しで繰り返せ

試験対策の総論はここまで。

あとは地道な作業です。

他の総論の記事も参考にしてください。

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年金アドバイザー3級試験に初受験から2023年春まで21回連続86点以上で合格中。満点は5回。優秀賞は9回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。