年金ニュース

発表!2017年度年金の改定はこうなる!とりあえずこうなった編

投稿日:2017年1月31日 更新日:

文:みんなのねんきん主任講師シモムー

どんなニュース?簡単に言うと

厚生労働省より2017年度(平成29年度)の年金額の改定について発表がありました。今年度に比べて0.1%減額とのこと。他には国民年金の保険料額や在職老齢年金の数値も発表されています。今回はとりあえずこんな発表があったということでその概要をお伝えします。

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どんなニュース?もう少し詳しく!

そろそろ来年度の年金がどうなるか発表になるなぁ・・。

と、ソワソワしていた矢先、1月の終わりに発表がありました。

厚労省の発表資料を元に以下の3つの年金関係の数字を見ていきます。

今回は概略に留め、次回以降でなぜその数字になったのか分析していこうと思っています。

  1. 年金額:老後の年金は若干減額
  2. 国民年金の保険料額:納める保険料はいよいよ上限達成!
  3. 在職老齢年金:65歳以降の人は46万円で計算

(引用する画像は全て厚労省の発表資料からのものです)

年金額:老後の年金は若干減額

物価が下落したので年金額も減額

(クリックで拡大)

発表によると、2017年度は年金額が0.1%減額とのこと。

総務省発表の「平成28年平均の全国消費者物価指数」が前年比0.1%下落したからです。

年金額の毎年度の改定は賃金の動きや物価の動きを反映することになっています。

この資料のタイトルにあるとおり、本来は「67歳以下の方」と68歳以上の方は賃金と物価の指標を別々に使って年金額を変えます。

諸事情があり(詳しくは次回で)、来年度は全員が物価の指標を使います。

公的年金全てが減額になる

公的年金は「老齢」「障害」「死亡」に関して保障をします。

年金額の計算式の基本構造は共通。

したがって、

老後の年金のみならず、障害年金や遺族年金も同様に減額することになります。

具体的にいつから減る?

新年度の年金額は4月分から変わりますが、その振込がされる2017年6月の振込時

去年より減っている!

となります。

同時に、「今年度は年金減りました」という通知がいきます。

(下に続きます)

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国民年金の保険料額:納める保険料はいよいよ上限達成!

2017年度は高くなり、2018年度は安くなる

(クリックで拡大)

今度は我々が納める保険料の話。

2017年度の国民年金の保険料は月額16,490円。

今年度より高くなります。

この金額、

平成16年の法律改正で2017年度(平成29年度)までちょっとずつ上げていくことが決まっていました。

そして、ついに!その上限の年度となったんです!

16,900円が上限です。

ただ、この金額は平成16年当時に決めた金額。

今の世の中の動きが反映されていません。

具体的には賃金や物価の動きを反映させて、この当時決めた金額を若干上下させる仕組みになっています。

2017年度からは16,900円を基準にして毎年度若干の変化をし続けるということになります。

ちなみに、

2018年度(平成30年度)の金額も発表されていますが、2年分の保険料を前納できるためです。

来来年度は来年度よりちょっと下がるんですね。

在職老齢年金:65歳以降の人は46万円で計算

(クリックで拡大)

在職老齢年金とは、年金を受け取りながら在職する(厚生年金に入る)と年金が減るかもしれないという仕組み。

「かもしれない」というのは計算によって減額無しになるケースもあるからです。

その計算式に使われる基準値がここに出ている数字です。

2017年度は47万円が46万円に減額されます。

これが何を意味しているかというと、年金減額の可能性が高まるということです。

話せば長くなります。

これも別の記事で解説したいと思っています。

今回のニュースまとめ

シモムー

今回のニュースは厚労省から発表された2017年度の年金額の改定に絡んで

  1. 年金額:老後の年金は若干減額
  2. 保険料額:納める保険料はいよいよ上限達成!
  3. 在職老齢年金:65歳以降の人は46万円で計算

の3つをご紹介しました。

私がこの3つの中で印象的だったのは、「2」の保険料額の話。

年金の保険料って毎年上がっている印象ですが、いよいよ上限に達成。

これまでは有無を言わさずに一律数百円アップの部分がなくなり、純粋な賃金や物価の動きだけで上下するという形になります。

ということは16,000円前後を行ったり来たりとなるんでしょう。

実は今の年金制度が目指している形はこれなんです。

つまり、

保険料が増え続けるのを抑えて現役世代の負担を限定し、限られた保険料の中でお年寄りに年金を支給する

この仕組みを目指すために大改正が行われたのが平成16年。

10年以上の時を経て、制度が目指す形になりつつあるということに壮大さを感じます。

制度設計した人はホントにすごい。

さて、

今回は”とりあえずこうなった”というだけのお知らせ。

次回以降でもう少し詳しく「なんでこの数字?」「それでどうなる?」という部分を解説していこうと思っています。

出典・参考にした情報源

厚生労働省 プレスリリース 2017年1月27日

PDF資料はこちら

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シモムー

シモムー

日本年金機構の年金相談コールセンターにて新人研修講師を担当しながら社労士試験予備校にて講師を経験。2014年より公的年金の情報を初心者目線で解説する「みんなのねんきん」サイトで情報提供を続ける。年金を事例で学ぶ「年金ケーススタディ」で全問題の作問と解説を担当。具体例やイメージで理解できる情報提供を心がけている。

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