今回のコラムは特別企画です
メモ
CBTとは「Computer Based Testing」の略。年アド試験のCBT版は2020年11月から始まりました。
みんなのねんきんパートナー社労士の近森です。CBT年金アドバイザー3級の試験を受けてきたので、レポートしたいと思います。
CBTとは??
簡単にいうと、コンピューターで試験をうけるというもので、問題用紙は配布されず、合格判定も試験終了と同時に判定されるというものです。
主催団体によれば以下のように説明しています。
ITによりネットワーク化された全国270会場を超えるテストセンターにて、コンピューターで試験を実施するサービスで、受験申込・試験実施・合否通知までの自動化を実現します。 主催者は受験票や合否通知発送、問題印刷、会場確保、試験官派遣などの手間がなくなり、受験者は1年間を通じて好きな場所で受験が出来るため利便性も飛躍的に向上します。
申込みは?
申込みはCBT-solutionsの受験サポートサイトから申込みをします。
このサイトを開くとCBTを主催している団体がならんでいますので、そこから「銀行業務検定」をクリックし、先に進むと試験種目がでますので、そこからCBT年金アドバイザー3級を選びます。
以下のURL先から直接申込みができます。
申込み専用画面はこちら:https://cbt-s.com/examinee/examination/khk-nenkin03.html
①ユーザー登録をおこなう
また、初めて受ける場合はまず、新規登録をすませ、ユーザーIDとパスワードを登録します。
②申込み
試験の選択
ユーザー登録をすませるとIDとパスワードでログインすると「my page」が開きます。
左側のメニューから受験予約をクリックし、試験選択をおこないます(銀行業務検定を選択)。
試験の種類が表示されますので、「CBT年金アドバイザー3級」を選択します。くれぐれも「CBT相続アドバイザー3級」と間違えないようにしましょう。
日時・会場の選択
次に日時・会場の選択を選んでいきます。地域・都道府県・月・日を選びます。
具体的な会場を選択します。
満席でないテストセンターを選び、受験時間を選択します。
私は、10時半を選びました(※受験時間はどこで受験を希望するかによって、時間帯はまちまちのようです。私が受けたところは10時~16時の間でした)。
予約の完了
次の画面で予約確認と支払方法を選択し、受験申込みは完了です。
予約が完了すると受験予約完了のお知らせメールが届きます。
③ここが通常の試験と違う
- 日時と場所(テストセンター)を自分の好きなように選ぶことができます。3ヶ月先まで予約が可能です。
- 仮に予定が入ってしまっても、3日前までなら、試験場が空いていれば変更・キャンセルが可能です。
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実際に試験をうけてきた!
受験するまでの流れ
持ち物
当日の注意事項は、予約完了メールに記載されているとおりです。
持ち物は、本人確認書類のみでOKです。私はマイナンバーカードを使いました。
持ち物は試験サイトのQ&Aに具体的な説明があるので参考にしてください。
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本人確認書類は何を用意すればよいでしょうか。 | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト
続きを見る
会場
試験場(テストセンター)には試験開始の30分~5分前にいくようにします。私は高田馬場テストセンターというところで受験してきました。会場といってもこんな感じです。
-
https://www.first-step.jp/takadanobaba_entrance/
続きを見る
私が会場に着いたのは、試験の15分位前でした。
本人確認と受験準備
受付で本人確認書類を提示することが求められますので提示し試験科目を確認すると、荷物をロッカーにしまうように案内され、荷物や携帯等をしまいます(ちなみに腕時計も外すように言われました!)。
荷物をしまうと、受付の方(テストセンターではこの方が試験監督員となるようです)から、試験を受けるためのコンピューターのログインIDとパスワードが記載された用紙(「受験情報ログインシート」)とA4のメモ用紙とボールペンを渡され、試験室に案内されます。
試験室といっても、いわゆる自習室のようなところです。なお、この入室する際には本人確認書類も持っていくように指示されます。
受験スタート
所定のPCの座席に案内されると、「どうぞ」といわれて、受けることになります。
私の開始時間は10時半だったので、まだ10分程度ありましたが、当初の開始時間より前に受けることとなりました。
ログインすると、まずはチュートリアルでどのように受けるか、回答するか説明があり(これは1回しかできません)、本試験にすすみます。
問題数は通常の試験と同じ
本試験は通常の試験とどうように5択の問題で、基本知識30題、応用編20題をこなしていきます。
通常の試験とここが違うぞ!
さて、問1から問題が出題されはじめ、該当する肢を選んでいくのですが、ここがいくつかいつもの試験と異なる点があるので、注意しておきたいと思います。
①試験時間は120分
通常の試験は150分ですが、短縮された120分です。試験開始すると、画面の右上に残りの時間が表示されます。
②電卓は持ち込めない
そう、自分の使い慣れた電卓が試験室内に持ち込めないのです。
では計算問題はどのようにするかというと、PC画面から電卓を表示させてそれを使う形になります。
ところが、この電卓、メモリー機能が無いんです。手間がかかります。
メモリー機能を使っている人は覚悟しておく必要があります。
③メモ用紙が足りなくなったら、、、
試験開始時には何も書かれていないメモ用紙が配られます。加入歴を書いたり、計算式を書いたり、このメモが無いと受験は難しい。
これを使い切ったららどうなるのか?というのが心配になります。
そこは、試験監督官を呼び出して(呼び出し用のボタンが席にあります),メモ用紙をくださいというと、もう1枚もらえます。
なので、これについては安心していいでしょう。
でも、このメモ用紙は、試験が終わって退室すると、受付の方で回収されてしまいます。
④試験が終わったら
試験が終わるときは、画面の終了をクリックすると試験は終了し、同時に結果が判定されます。用紙を印刷するを選択して離席し、試験室を退室します。
受付で再度本人確認をおこない、試験結果を受領して終了となります。
ちなみに、今回の私の結果はこんな感じでした。
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Dropbox - 20201106 年アド3級CBT 試験結果レポート 近森社労士.pdf - Simplify your life
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試験を実際うけてみて
CBT試験は今回はじめてみましたが、結果がその場でわかるのは便利だなと思います。
ただ、画面を集中してみることになるので、通常の試験とちがって別の意味の疲れがありました。
画面上ではなく、きちんと問題用紙を受けて見たいという方は、通常の試験を受ける方がいいかもしれません。
問題の難易度的には、通常の試験と同じくらい(少なくとも、2020年10月25日の本試験と比べて)かなと感じました。
そういう意味では通常の過去問をきちんとこなしておけば、合格はできるかなと思います(今回、この試験で初めて見る出題もあり、満点を狙うのは難しいかもしれません)。
あと、使い慣れている電卓が使えないのは、やっぱり辛かったです。
以上、簡単ですがCBT試験のレポートでした。
今後はこの方式の試験が広がってくると思います。
年金アドバイザー試験に近い試験として、DCプランナー試験がありますが、2021年度からは完全CBT方式に移行します。
従来の問題用紙を配布する形は今年限りなので注意です(なおDCプランナー2級は9月に終了してしまいました)
近森拡充
みんなのねんきんパートナー社労士