どんな事例?簡単に言うと・・
行きつけの歯医者でマイナンバーカードを健康保険証の代わりになるよう登録してもらえました。年金とも関わりのあるマイナンバーですので私シモムーとしては興味津津。今回はマイナンバーカードと健康保険証の合体手続き・マイナポータルの利用体験をまとめてみました。
スポンサーリンク
こんな事例を考えてみましょう
マイナンバーカードを健康保険証として使えるようになる。
既に報道で知ってはいましたが、そもそも対応する医療機関や薬局が少なかったはず・・。
ところが、今回、行きつけの歯医者にマイナンバーカードを健康保険証として登録する機械があったので、早速登録してみたんです。
併せて、これまで関心の無かった「マイナポータル」のサイトで何ができるのか確認してみた、というのが今回のコラムの事例となります。
今回の事例の何が問題なんでしょうか
マイナンバーカードを健康保険証として使うための登録作業をどうやってするのかが問題となります。
また、「マイナポータル」サイトでどのような情報を確認できるのかも知りたいと思っていました。
解説してみましょう
そもそもマイナンバーカードで何が便利なの?
というCMも流れているくらい、政府はマイナンバーカードの普及を急いでいます。
ですが、CMの中では我々がどういうメリットを享受できるのかイマイチわかりません。
健康保険証として使えるということもCMの中では言及がありますがが、正直「だからなに?」レベルです。
私も佐々木蔵之介に言われるまでもなく、既にマイナンバーカードを持っていますが、活用する場面は限られていました。
私がこれまでマイナンバーカードを活用してきた場面は以下の2つ。
- 確定申告
- 住民票・印鑑証明書をコンビニで印刷
確定申告については、このカードのお陰でネット上で申告が完了します。その点では非常に便利。
しかし、これで便利と感じる人は確定申告をする人間にとってであり、確定申告が要らない多くのサラリーマンにはピンと来ないでしょう。
住民票や印鑑証明書もそんなに必要となる機会は無いので、便利という感覚にはならないかも。
ただ、住民票が置いてある自治体から遠くはなれたコンビニのコピー機から用紙が出てきたときは、私は最初感動したものです。
こんなふうに機械に置くだけです。
そして、今回、マイナンバーカードが健康保険証代わりになるということで、何が便利になるのか。
最大のメリットは以下のとおり、
就職や転職、引っ越しなどのために健康保険証が変わっても、マイナンバーカードを保険証として利用できることだ。
(出典:2020年10月18日 日本経済新聞)
例えば転職した際は、健康保険証を前の会社に返して、次の会社で新しく発行してもらいますが、これがなかなか時間がかかる。
その間に医療機関を受診してもマイナンバーカードがあれば大丈夫ということです。
便利と言われればそうかもしれませんが、しょっちゅう転職する人でなければ便利と言えないかも・・。
実は、我々のメリットよりも医療機関側のメリットの方が大きいようです。
というのも、
これまで医療現場の受付では、患者から健康保険証を受け取り、記載されている被保険者番号・住所・生年月日等多くの情報をPCのシステムに手入力しなければならず、受付業務に大きな負担がかかっておりました。(略)
この「オンライン資格確認」では、「顔認証付きカードリーダー」の利用が可能です。本端末によって、マイナンバーカードを用いた厳格な本人確認を行うことが可能となり、受付による確認の手間が減り、事務の効率化が期待されます。
(出典:2020年8月5日 プレスリリース パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社)
医療機関の窓口で手作業で行っていた被保険者資格の確認作業を、マイナンバーカード経由で自動で行うことで、事務の効率化が図れるということです。
さらに21年3月からはマイナポータルで自分の特定健診(特定健康診査)の情報を確認できる。21年10月からは薬剤や医療費の情報も確認できるようになる。
(出典:2020年10月18日 日本経済新聞)
ほぅ・・左様か・・。
ということで、これについては後ほど「マイナポータル」で確認してみようと思います。
マイナンバーカードと健康保険証を合体させてみた!
歯にかぶせていた金属が取れてしまったのでかかりつけの歯医者に久しぶりにお邪魔してみると、
そうです。これが医療機関に設置されているマイナンバーカードを健康保険証代わりに使うための機械。
この機械でマイナンバーカードと健康保険証の合体登録ができるそうなので早速やってみました。
登録にかかった時間はたったの3分
登録する方法は顔認証方式と暗証番号入力方式。私は顔認証にしました。
なんと!マスクをしたままでもOKなんです。
ちなみに上の写真ではビニールケースに入れたままマイナンバーカードを置いていますが、これではエラーになってしまいます。
ビニールケースからカードを出してやり直します。
いくつか質問されるので、画面をタッチして進めます。
上の画面は「40歳以上対象」と出ているのでおそらく特定健診(いわゆる”メタボ健診”)関連のことだろうと思います。
最後に「登録する」をタッチすれば・・
これで登録は完了です。一応従来の健康保険証も持っていったのですが、使わずじまい。
かかった時間は3分程度でした。
実はマイナンバーカードを使っていますが、「マイナンバー」自体は使わない仕組みなんです。
顔認証で本人の確認を行い、マイナンバーカード内の電子証明書で被保険者資格の有無を確認するという仕組みなんだそうです。
スポンサーリンク
マイナポータルで自身の情報を確認してみた
ということで、マイナポータルで何を確認できるのかを実際にログインして確認してみました。
ログインするのも一苦労
マイナポータルへのログインは、一言で言うと、
とにかく、”難しい”んです。
まずは、手元にマイナンバーカードを用意します。
PCの場合はカードリーダーを接続するか、スマホでスキャンする方法があります(つまり、スマホをスキャナー代わりにするイメージ)。
スマホでスキャンするといっても、マイナンバーカード読み取りのためのアプリ(マイナポータルAP)を最初にインストールすることが必要。
下の画面にように、マイナンバーカードにスマホの上端をくっつけます(カメラで撮影するわけではありません)。
少し斜めになっても読み取りがうまくいかなかったり、最初のうちは「なんじゃこりゃー」ってなると思います。
私は既に確定申告の時に経験していたので、スムーズにいきました。
するとPC画面がログイン後の画面に自動で切り替わり、そのままPCで私の情報を確認しました。
(スマホでログイン作業を行ったのに不思議な感じです・・)
年金記録を確認してみると・・
マイナポータルのサービス一覧画面。
この中で「わたしの情報」をクリックしてみると、以下の情報がわかります。
- 健康医療:健康診断の結果、薬局で受け取った薬の情報
- 税・所得:申告した所得・住民税の情報
- 年金:資格記録、年金の支払額・振込予定日等の給付情報
- 子ども・子育て:児童手当の支払額・支給年月等の情報
- 世帯情報:住民票の記録情報
- 福祉・介護:障害者支援に係る情報・生活保護に関する情報
- 雇用保険・労災:雇用保険・労災保険の給付情報
マイナポータルは簡単に言うと 税や社会保険の給付情報が一元的にわかる ということ。
そこで、早速私の年金の資格記録を調べてみました。
全体の加入月数が掲載されているだけで、月ごとの納付の状況はわかりません。
率直に言って、マイナポータルでは年金の加入記録の確認には使えないという印象。
ただ、年金を受給されている人にとっては、給付額や給付日が確認できるので、その点ではねんきんネットより便利でしょう。
健康診断の履歴が閲覧できるのは便利
マイナポータルの情報の中で唯一「おぉ!」と思ったのは、過去の健康診断の記録が一覧で見られることでした。
私は毎年6月に健康診断を受けるようにしているのですが、直近に受けたものも載っていました。
私は大酒飲みなんですが、γ-GTPの数値があまりに低いのでなにかの間違いではないか?と医師に確認したところ、
とお墨付きをいただきました。(へっへっへ)
と、まぁこんな具合に国のいろいろな機関が持っている情報を一元的に確認できるというのがマイナポータルの中身でした。
今回の事例まとめ
今回はマイナンバーカードが健康保険証代わりにさせる登録作業と前から気になっていたマイナポータルの中身について検証してみました。
ポイントは以下のとおり。
- マイナンバーカードを健康保険証代わりにすれば、転職時でもスムーズに保険診療を受けられる
- マイナンバーカードと健康保険証の紐づけ作業はあっという間。医療機関の端末で簡単にできる
- マイナポータルは税や社会保険の給付情報が一元的に確認できるサイト
- 年金記録は「ねんきんネット」を活用した方が良い。一方で健康診断の履歴を確認できるのは便利
徐々に浸透してきたマイナンバーカードですが、CMのように人にオススメするほど「いやぁーこりゃー便利だー」という感じではありません。
ただ、今まで国の様々な機関が管理している私個人の情報を一元的に確認できるようになったのは画期的だなと思います。
とはいえ、マイナポータルにログインする方法をとってみても、使い勝手がイマイチ。
今後、カード形式であるならば、運転免許証との一体化が進めば、財布のカードが減らせるのでメリットを感じます。
どうしたって、本人確認のための公的な証明として1枚は必要ですから。
また、スマホの中に内蔵させる形式も考えられているので、それが実現すればカード自体が要らないのでよりメリットがあると思います。
現状では、まだまだ便利さを感じられないマイナンバーカードですが、使い勝手を含めて今後の可能性に期待したいです。
出典・参考にした情報源
取材協力:藤沢ギフト歯科・矯正歯科
-
【公式】藤沢ギフト歯科・矯正歯科|藤沢市藤沢駅が最寄りの歯医者
藤沢市藤沢駅が最寄りの歯医者【藤沢ギフト歯科・矯正歯科】では平日17時半まで、土曜日は16時半までの休日診療を行なっています。予防からマウスピース矯正、お子様の矯正治療まで幅広く診療を行っています。無 ...
続きを見る
厚生労働省ウェブサイト:
シモムー
みんなのねんきん主任講師