年アド3級 年アド3級各問分析

【2020秋最新版】年アド3級基本17 特別支給の老齢厚生年金 年齢じゃない!特例に注意するわけとは

シモムー

みんなのねんきん主任講師

何が出題されている?

出題形式:正しいものを選択

60歳台前半の老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金:以下「特老厚」)について、支給開始年齢や定額部分が受給できる特例の知識が問われます。

事例は受験する年の春試験では「4月2日」か秋試験では「10月2日」に60歳の誕生日を迎える人のケースで出題されます。

あらかじめ該当者の支給開始年齢を暗記して準備しておけます。

また、定額部分も受け取れる特例については長期加入者と障害者のケースが必ず出題されます(片方だけか両方ともか)。

支給開始年齢定額部分がもらえる特例の2つで全5肢のうち3から4肢を占めます。

また、

この問題も振替加算問題と続いて、「正しい」ものを選ばせる問題です。

以前は「誤っている」ものを選ばせる問題だったのですが、なぜか2013年春以降正しいものを選ばせるものに変わっています。

前問と同様、出題者の要求に応える姿勢が必要です。

過去10回の正解となった知識

  • 2020春(模擬)被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2019春 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2019春 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される
  • 2018秋 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2018春 女性の支給開始年齢の判定
  • 2017秋 ある年齢で報酬比例部分を繰上げできるか否か
  • 2017春 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2016秋 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される
  • 2016春 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される

よく正解になる知識は以下の3つ。

  • 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される → 障害者特例
  • 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される → 長期加入特例
  • 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される → 特老厚の支給要件

正しいものを選ぶので難易度は若干高まりますが、3つの知識をしっかり押さえておけば正解にたどり着けるでしょう。

出題傾向から年金制度を考える

支給開始年齢と定額部分受け取りの特例を中心に解説していきます。

今回出題予定の以下の生年月日の人物を前提に解説してみましょう。

支給開始年齢の注意点

今回の対象者:昭和35年10月2日生まれ

令和2年度からは女性は62歳に引き上がった

  • 男性の支給開始年齢は報酬比例部分のみを64歳から
  • 女性の支給開始年齢は報酬比例部分のみを62歳から
  • 男女ともに定額部分の支給はない
  • 男女ともに報酬比例部分の支給がされる前までに繰上げ請求が可能

令和元年度から男性の支給開始年齢が64歳に引き上がりました。

令和2年度からは女性の支給開始年齢が62歳へ。

徐々に65歳支給開始に近づいています。

試験対策だけで考えれば、以上の情報だけ暗記しておけば良いのですが、暗記せずに現場で思い出す場合はこんな覚え方はどうでしょう。

実際、2020春(模擬)では「昭和35年3月2日」生まれの方の事例が出たので、ギリギリ報酬比例部分は63歳(男性)という方でした。そんなひねった時でも対応可能です。

解法テク1 年金アドバイザー試験のための特老厚の支給開始年齢を鼻歌を歌いながら思い出す方法

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技能・応用問題や2級、社労士試験でも使えますのでこの際、このテクニックを覚えておくのが良いと思います。

男女ともに支給開始年齢は直接訊かれるのでその年齢をしっかり覚えておく必要があります。

(下に続きます)

定額部分がもらえる特例

定額部分が支給される特例の知識については以下の項目を押さえておけば足ります。

  • 特例に該当すると報酬比例部分に加えて定額部分・加給年金額が加算される
  • 特例に該当しても報酬比例部分がもらえる年齢にならないと定額部分の加算はない
  • 44年以上加入した長期加入者・障害者共に厚生年金の被保険者でない(退職している)こと
  • 障害者の場合は3級状態でも該当する(障害年金を受給していなくてもよい)
  • 障害者の場合、障害状態にあると判断される日まで遡って特例に該当する

特に、被保険者になっている(在職者)と特例に該当しない

という条件はよく間違いを作る箇所ですからしっかり注目です。

繰上げと1年以上の支給要件も大事

支給開始年齢と定額部分開始の特例の2大分野以外では

  • 報酬比例部分を繰り上げる場合は老齢基礎年金も一緒に繰り上げる
  • 支給要件として被保険者期間が1年以上必要

も注意です。

前者は、

老齢基礎年金は65歳から受給できる

と、まるで老齢厚生年金と老齢基礎年金を別々に繰上げできるかのような肢が並んでいるのでしっかり注意。老齢基礎も一緒に繰り上がってしまいます。

また、報酬比例部分を繰上げすることは、つまり”経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金”の受給です。

これは詳しくは技能・応用で必ず出るテーマなのでそちらで詳細を理解しておきます。

【2020秋最新版】年アド3級技能応用5 経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金 ついに来るか?本格的な計算問題に対処せよ

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また、

特老厚の支給要件は誤りの肢を作る場合は”1カ月以上”として登場させます。

1年(12カ月)以上必要なのは特老厚の支給要件。基本中の基本です。

よくこの形で誤りを作るのでしっかり頭にいれます。

今回はこれが答えになる!

前回は、

シモムー
被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される が正解の間隔が空いているので危ない

として予想が的中。

さて今回は・・・。

分析してみると、男女の支給開始年齢ってせっかく覚えてもなかなか正解にはならないんですね。

で結局は、この3つが順番に正解になっているだけ。

  1. 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される → 障害者特例
  2. 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される → 長期加入特例
  3. 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される → 特老厚の支給要件

とすれば、次回は正解の間隔が空いた3が危ない。要注意です。

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年金アドバイザー3級試験に初受験から2019年秋まで15回連続90点以上で合格中。満点は4回。優秀賞は6回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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