年アド3級 年アド3級各問分析

【2021秋最新版】年アド3級基本16 特別支給の老齢厚生年金 ついに男性はもらえない時代へ

2018年5月13日

シモムー

みんなのねんきん主任講師

何が出題されている?

出題形式:正しいものを選択

60歳台前半の老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金:以下「特老厚」)について、支給開始年齢や定額部分が受給できる特例の知識が問われます。

事例は受験する年の春試験では「4月2日」か秋試験では「10月2日」に60歳の誕生日を迎える人のケースで出題されます。

(なぜか2020春(模擬)、2021春は「3月2日」で出題されましたが・・・)

あらかじめ該当者の支給開始年齢を暗記して準備しておけます。

また、定額部分も受け取れる特例については長期加入者と障害者のケースが必ず出題されます。

支給開始年齢定額部分がもらえる特例の2つで全5肢のうち3から4肢を占めます。

また、

この問題も振替加算問題と続いて、「正しい」ものを選ばせる問題です。

以前は「誤っている」ものを選ばせる問題だったのですが、なぜか2013年春以降正しいものを選ばせるものに変わっています。

前問と同様、出題者の要求に応える姿勢が必要です。

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過去10回の正解となった知識

  • 2021春 男性の支給開始年齢の判定
  • 2020秋 報酬比例部分を通常通りに受給すれば老齢基礎年金はいつでも繰上げできる
  • 2020春(模擬)被保険者期間が44年以上あり、退職していれば部分も支給される
  • 2019春 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2019春 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される
  • 2018秋 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2018春 女性の支給開始年齢の判定
  • 2017秋 ある年齢で報酬比例部分を繰上げできるか否か
  • 2017春 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される
  • 2016秋 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される

よく正解になる知識は以下の3つ。

  • 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される → 障害者特例
  • 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される → 長期加入特例
  • 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される → 特老厚の支給要件

正しいものを選ぶので難易度は若干高まりますが、3つの知識をしっかり押さえておけば正解にたどり着けるでしょう。

出題傾向から年金制度を考える

支給開始年齢と定額部分受け取りの特例を中心に解説していきます。

今回出題予定の以下の生年月日の人物を前提に解説してみましょう。

支給開始年齢の注意点

今回の対象者:昭和36年10月2日生まれ

ついに男性は報酬比例部分無しの時代へ!

  • 男性は特老厚が出ない
  • 女性の支給開始年齢は報酬比例部分のみを62歳から
  • 報酬比例部分の支給がされる前までに繰上げ請求が可能

男性がついに報酬比例部分が出なくなります。

つまり、特老厚そのものがもらえなくなるということ。

昭和61年の大改正が目指していた形に大きく近づいたと思うと、年金は壮大なストーリーだと感じられます。

とはいえ、女性はまだまだ報酬比例部分が出ますので、引き続き特老厚は続きます。

さて、

試験対策だけで考えれば、以上の情報だけ暗記しておけば良いのですが、暗記せずに現場で思い出すのが私のやり方。

実際、2020春(模擬)、2021春では「3月2日」生まれの男性の事例が出たので、報酬比例部分がまだもらえるという方でした。そんなひねった時でも対応可能です。

解法テク1 年金アドバイザー試験のための特老厚の支給開始年齢を鼻歌を歌いながら思い出す方法

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後半の技能・応用や2級、社労士試験でも使えますのでこの際、このテクニックを覚えておきましょう。

男女ともに支給開始年齢は直接訊かれるのでその年齢をしっかり覚えておく必要があります。

【みんなのねんきん】年金アドバイザー3級対策

定額部分がもらえる特例

定額部分が支給される特例の知識については以下の項目を押さえておけば足ります。

  • 特例に該当すると報酬比例部分に加えて定額部分・加給年金額が加算される
  • 特例に該当しても報酬比例部分がもらえる年齢にならないと定額部分の加算はない
  • 44年以上加入した長期加入者・障害者共に厚生年金の被保険者でない(退職している)こと
  • 障害者の場合は3級状態でも該当する(障害年金を受給していなくてもよい)
  • 障害者の場合、障害状態にあると判断される日まで遡って特例に該当する

特に、被保険者になっている(在職者)は特例に該当しない

という条件はよく間違いを作る箇所ですからしっかり注目。

2020秋、2021春は2肢で在職者の事例が出て、”オイオイ”って感じで、ズバッと消去できました。

繰上げと1年以上の支給要件も大事

支給開始年齢と定額部分開始の特例の2大分野以外では

  • 報酬比例部分を繰り上げる場合は老齢基礎年金も一緒に繰り上げる
  • 支給要件として被保険者期間が1年以上必要

も注意です。

繰上げは老齢基礎年金の扱いに注意

前者は、

老齢基礎年金は65歳から受給できる

と、まるで老齢厚生年金と老齢基礎年金を別々に繰上げできるかのような肢が並んでいるのでしっかり注意。老齢基礎も一緒に繰り上がってしまいます。

この話は、つまり”経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金”の受給です。

これは詳しくは技能・応用で必ず出るテーマなのでそちらで詳細を理解しておきます。

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2020秋はちょっと変わった形で繰上げに関する論点が出題。

報酬比例部分を通常通りに受け取り、老齢基礎年金を同時に繰上げ受給できるか?

というもの。

これはできます。

報酬比例部分を通常の支給開始年齢で受け取り始めさえすれば、その後は老齢基礎年金を別に繰上げ可能(もちろん繰上げなくても良いです)。

反対に、報酬比例部分を繰上げた場合は、老齢基礎年金も同時に繰上げないといけません。

支給要件の「1年」を「1ヶ月」とするのは頻出

特老厚の支給要件は誤りの肢を作る場合は”1カ月以上”として登場させます。

1年(12カ月)以上必要なのは特老厚の支給要件。基本中の基本です。

よくこの形で誤りを作るのでしっかり頭にいれます。

今回はこれが答えになる!

分析してみると、男女の支給開始年齢はせっかく覚えてもなかなか正解にはならない傾向。

過去10回で2回しか正解になっていません。

2020秋はあまり正解にならない繰上げの論点が正解になり、ちょっと変則的。

いつもであれば、この3つが順番に正解になっています。

  1. 障害等級3級の状態にあり、退職していれば定額部分も支給される → 障害者特例
  2. 被保険者期間が44年以上あり、退職していれば定額部分も支給される → 長期加入特例
  3. 受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される → 特老厚の支給要件

前回は、

シモムー
2021年4月2日以降60歳になった男性には特老厚が無い!というのは歴史的一大事。今回に限っては、男性の支給開始年齢で正解を作る というのに1票入れます!

2021春は3月2日生まれの出題なので特老厚がもらえる最後の人だったわけですが、結論として支給開始年齢を見極めさせるという点で的中!

この秋は10月生まれのはずなので、特老厚が無い男性の出題になります。

正解としてはどうか・・。2回連続で正解にするとは思えませんが、正誤の判定は必要なので男女ともに支給開始年齢を確実に押さえます。

あとは、しばらく正解から遠ざかっている

受給資格期間を満たし、被保険者期間が1年以上あれば支給される → 特老厚の支給要件

が危険信号だと予想しています。



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年金アドバイザー3級試験に初受験から2021年春まで17回連続90点以上で合格中。満点は4回。優秀賞は7回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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