年金ニュース

平均寿命発表!90歳生きる時代に年金を考える

投稿日:2016年7月29日 更新日:

ロウソク

出典記事が発表された日:2016年07月27日

どんなニュース?簡単に言うと

毎年7月も終わりになると、厚生労働省から平均寿命の統計データが発表されます。それによると男性は80歳、女性は87歳。発表された「簡易生命表」を見ながら、年金との関係を解説していきます。

どんなニュース?もう少し詳しく!

毎年夏のこの時期に平均余命の統計データが発表されます。

今年は7月27日に厚労省から簡易生命表の発表がありました。

この「簡易生命表」は人口推計をもとにして毎年作成されるものです。

逆に「完全生命表」なるものもありまして、確定した人口の数値をもとにして5年ごとに作成しているものもあるんだそうです(平成27年は完全生命表も作られることになっています)。

今回は年金制度とは直接関係はありませんが、我々は何歳まで生きるのか今回発表された「簡易生命表」をもとに考えてみます。

寿命が長いほど老後が長いわけで、結局は年金とも関係ありますもんね。

平均寿命は男性80.79歳、女性は87.05歳

まず、「平均余命」って言葉があります。

これはある年齢の人が平均してあと何年生きられるかを示したものです。

ということは、

0歳の平均余命は、すなわち「平均寿命」ってことになるんですね。

で、この平均寿命。

男性は80.79歳で前年より+0.29歳。

女性は87.05歳で前年より+0.22歳。

男女ともに今年も前年から伸びました。

厚労省によると、

「医療技術の進歩などで平均寿命はまだ延びる余地がある」

とのこと。

男性は80年、女性は90年生きるのが普通ということですか。

しかもまだ伸びる余地があるとは・・。

我々現役世代が支えられるか心配になります。

戦後70年で30歳も寿命が伸びた

上の平均寿命は平成27年の最新のもの。

では、過去はどうだったのでしょうか。

厚労省の資料から引用してみます。

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なんと戦後の約70年で平均寿命は男性で30歳、女性は34歳伸びています。

いやぁ〜、すごい。

ところで、

現行の年金制度が誕生したのが昭和60年。

この当時で既に平均寿命は男性74歳、女性80歳。

むしろ戦後の40年で20歳以上寿命が伸びたことの方がすごいかも。

当時既に年金制度への危機感があったのでしょう。

年金制度の大改正に踏み切ったのもうなずけます。

(下に続きます)

世界で2位の女性、4位の男性

平均寿命の国際比較も掲載されていました。

ただ、諸条件が異なるので「厳密な比較は困難である」との文言が・・。

あくまで参考程度ですが、こんな感じになっています(厚労省の資料より表を作成)。

男性女性
1位香港81.24歳香港87.32歳
2位アイスランド81.0歳日本87.05歳
3位スイス81.0歳スペイン85.58歳
4位日本80.09歳韓国85.5歳
5位シンガポール80.04歳スイス85.2歳

日本は1億2000万人いますけど、香港は724万人。

そういった点からも単純な比較はできそうもありません。

日本は先進国の中でも最も急速に高齢化が進んでいるとのこと。

この高齢化で社会保障をこれからも維持できるのか

世界から注目されていることは間違いありません。

三大死因がなければあと7年生きられる?

ある年齢の人が、将来どの死因で死亡するのかを確率で表した数字があります。

再び厚労省の資料から引用してみましょう。

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90歳層や女性を除いて、3大死因のいずれかで亡くなる確率が死亡原因の半分を占めています

3大死因とは、「悪性新生物」「心疾患」「脳血管疾患」です。

仮にこれらの原因が無くなったとすると、男性で7.16年、女性で5.88年長く生きられるとのこと(0歳時の確率)。

男性の方が3大死因が平均余命に大きく影響を与えているというのがわかります。

今回のニュースまとめ

シモムー

今回のニュースをまとめると以下のとおり。

  • 平均寿命は今年も伸びた。男性は80.79歳、女性は87.05
  • 戦後の寿命の伸びが年金制度の改正につながった
  • 死因の半分近くは3つの病気が原因。これらがなくなれば平均寿命は最大7年伸びる

「老後の生活費は1億円必要!」

なんてよく言われます。

確かに、90歳まで生きることを前提にして、1ヶ月の生活費を25万円くらいで計算すると1億円くらいになります。

今回の簡易生命表を見ると、90歳まで生きそうだというのは現実的ですね。

長生きすればするほど、納めた保険料以上のお金を年金で取り返せることになるからありがたい。

一方で、

3大死因で亡くなる可能性は50%というのは衝撃的。

「俺もこのどれかで死ぬんかなぁ。」と思うと、記事を書いていて憂鬱になりました。

ということは・・・。

「年金をいくら納めたからいくら戻ってくる」

そんな、小さいことを考えるよりも、

まず、

健康で長生きすることを第一に考える

これが大事なんだと思いましたね。

出典・参考にした情報源

平成27年簡易生命表の概況|厚生労働省
健康第一!

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シモムー

シモムー

日本年金機構の年金相談コールセンターにて新人研修講師を担当しながら社労士試験予備校にて講師を経験。2014年より公的年金の情報を初心者目線で解説する「みんなのねんきん」サイトで情報提供を続ける。年金を事例で学ぶ「年金ケーススタディ」で全問題の作問と解説を担当。具体例やイメージで理解できる情報提供を心がけている。

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