出典資料が発表された日:2017年10月31日
どんなニュース?簡単に言うと
11月は年金月間であり、11月30日は年金の日だって知ってますか?今年はスマホアプリも登場していつもと違う様子。2017年の年金広報強化月間に迫ります。
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どんなニュース?もう少し詳しく!
毎年11月は年金月間。
今年もやってきました。
今年は何か目新しいことがあるかな?
と思い、一通り見てみたところ・・・。
ありました!
今回は今年の年金月間の取り組みについて紹介していきます。
そもそも年金月間ってなに?
年金月間ってなんなんだ。
私が年金相談のコールセンターに勤めていた5年以上前から11月は年金月間という位置づけでした。
日本年金機構のウェブサイトによれば、
「ねんきん月間」は、国民の皆様に公的年金制度を身近に感じていただき、公的年金制度に対する理解を深めていただくことを目的としています。
とのこと。
年金を理解してもらうための広報活動の一環で、11月を強化月間としているようです。
このことは法律上も記載があります。
政府は、国民年金事業の円滑な実施を図るため、国民年金に関し、次に掲げる事業を行うことができる。
一 教育及び広報を行うこと。(以下略)(国民年金法 第74条)
社労士試験の選択式でも穴が空けられそうな部分です。
ちなみに、11月のなかでも特に11月30日は、「年金の日」なんです。
「年金の日」は、国民お一人お一人に「ねんきんネット」等を活用してご自身の年金記録や公的年金の受給見込み額を確認していただき、老後の生活設計に思いを巡らしていただくことを目的にしています。
(出典:日本年金機構ウェブサイト)
11月30日は11(いい)30(みらい)という語呂合わせから来ています。
平成26年度から年金の日が制定されています。
年金月間のなかでも特に年金の日は「自身の記録や見込額を確認して欲しい」という趣旨のようです。
宙に浮いた記録問題が生じて以降、自身の年金記録を確認するよう、どのパンフレットでも見かけます。
具体的な日を定めて、意識を高めてもらおうという狙いですね。
年金月間で具体的に何しているの?
周知のためのポスターを作ったり、各地でいろいろなイベントを企画している様子。
例えば、
幕張年金事務所 11月21日
千葉大学の構内で学生向け相談窓口(学生納付特例申請書の受付)を開設します。(12:00~13:00)
大学がある地域では、構内でこのような窓口を設置したり、セミナーを実施したりというのが目につきます。
姫路年金事務所 11月13日
兵庫県立出石高等学校で年金セミナーを行います。
大学に限らず高校でセミナーを実施するというところもあります。
池袋年金事務所 11月30日
JR上野駅構内スペースにおいて、上野、文京、北、板橋、練馬年金事務所と合同による出張年金相談を開催します。(10:00~16:30)
人通りの多いところではこのような出張年金相談をするようなところもあります。
「ねんきん情報アプリ」を触ってみた
今年はいつもの年金月間とは違います。
年金月間のアナウンスと同時に、「ねんきん情報アプリ」の提供が開始されました。
で、早速私もダウンロードしてみましたよ。
(出典:厚生労働省プレスリリース「ねんきん情報アプリ!」の主な機能について)
ターゲットは「公的年金制度に加入して間もない方」だそうです。
となると、20歳を迎えた学生を中心とした若い人向けの内容になりますか。
確かに中身を見てみると、
「わたし学生なんですけど」
「20歳になったら」
という項目が並んでいます。
中身はごくごく簡単な内容のQ&Aになっています。
私にとっては・・・、ちょっと要らんかなと思いました(まず、私は若者ではないし)。
ま、年金事務所へのルート案内がタップするだけで表示されるのは便利だなとは思いましたけど。
今回のニュースまとめ
今回のニュースをまとめると以下のとおり。
- 毎年11月は年金月間、平成26年度から11月30日は年金の日
- 各地の年金事務所がいろいろなイベントを開催予定
- 若者をターゲットにした年金情報アプリが公開
年金を周知するための広報活動は大事です。
最近の年金行政の不祥事の反省からサービスをもっとよくしよう、若い人にわかってもらおうという姿勢は理解できます。
ただ、費用対効果を考えるとどうなんでしょう。
スマホアプリの開発は安くないですし、マンガやイラストも結構な金額がかかります。
(私もアプリ開発で相場を調べたことがありますし、イラストもみんなのねんきん公式キャラクター「猫野一家」はお金を掛けて作っていますのでよくわかります)
行政の活動に対して否定するつもりはありませんが、もっと効果的な方法は無いだろうかと考えてしまいます。
年金を知ってもらうにはどうしたら良いか。
私がいつも思うのは、社会で生きていく上でのルールとして、社会保障、税金、投資などのお金に関する知識を1つの科目として学校で義務として学ばせることが必要だということです。
なんというか・・・、これらの知識。
わざと知らされていないような感じがするんですよね。
この点で、大学や高校でセミナーをするのは良いと思いますが、一過性のセミナーがどれほど効果があるのか・・。
これでは20歳になったからと言って、「さぁ納めなさい」と言われても、何の背景事情も理解していないまま、「はいそうですか」とはならないと思います。
もっと根本的な教育及び広報が必要だと感じる次第です。
出典・参考にした情報源
厚生労働省 プレスリリース 「年金の日」・「ねんきん月間」のお知らせ