どんなニュース?簡単に言うと
毎月勤労統計に不正があったと報道されたのが2019年1月。私シモムーは過去に失業給付をもらっていたので追加給付の対象者になると思っていたのですが・・・。2020年5月。忘れた頃に通知がきました!今回は雇用保険の追加給付に関する通知をご紹介します。
スポンサーリンク
どんなニュース?もう少し詳しく!
2019年1月に報じられた統計不正問題
覚えていますか?あの衝撃を。
そうです。毎月勤労統計の調査結果が長年にわたって正しくなかったという事件。
厚労省の特設サイトにはこのような説明があります。
毎月勤労統計調査の公表された調査手法では、大企業について全数調査をするとしていましたが、2004年以降、東京都分全数の中から一部を抽出した調査のため、大企業の標本数が少なくなりました。また、統計的処理として復元すべきところを復元していなかったため、2004年以降の同調査における賃金額が低めに出るなどの影響が生じました。
(出典:雇用保険等を受給中の方に対し、追加給付を進めています(毎月勤労統計の不適切な取扱いに関連する情報))
要は2004年以降の調査結果が正しくなかったので、当時もらった失業給付の額が本来の額よりも少なかった可能性があるということ。
だから、対象者には
追加で給付する。
で、
当時、人生に迷い、雨に濡れた子犬のように路地をさまよっていた私シモムーに追加給付の連絡が来たというわけなんです。
不正発覚当時、私もコラムにまとめていました。
-
毎月勤労統計の不正調査が年金にどう影響するか考えてみた|みんなのねんきん
どんなニュース?簡単に言うと 毎月勤労統計調査の不正調査が発覚。2019年の年明け早々厚生労働省の不祥事がニュースとなっています。この統計調査は労働保険に関係するものなので公的年金には無関係と思いきや ...
続きを見る
雇用保険の給付金は老後の年金とも関わりがあるため、当ブログで取り上げた次第です。
忘れたころにやってきた通知の中身とは・・
2020年5月。
「雇用保険の追加給付に関するお知らせとお願い(ご本人確認)」という通知がやってきました。
私が失業給付をもらっていたのは2005年。
当時の住所には住んでいません。
すっかり忘れていました。
以前執筆したコラムにもありますが、事前に「追加給付に係る住所情報等 登録フォーム」で住所変更の連絡をしていたからです。
-
追加給付に係る住所情報等 登録フォーム
続きを見る
そして、通知を読み進めてみると、
キター、よっしゃー!
私の名前と生年月日で該当しそうな給付記録が見つかったようです。
ただ、下の画像を見るとわかるとおり、何の給付金をもらったのかは具体的には記載がありません。
「心当たりがあるか?」という確認通知のため、このような記載になっているようです。
これを見る限り、「2005年9月1日」は再就職した日なので、おそらく「再就職手当」だろうと思います。
再就職手当は就職祝い金のようなもので、4週間に1回もらう失業給付の残日数によって、まとまったお金をもらえます。
「2005年8月20日〜2005年8月31日」は基本手当(いわゆる失業給付)だろうと思います。
11日間ですが、当時は自己都合退職だったので3ヶ月間の制限期間があり、もらい始めたと思ったら再就職したという事情がありました。
スポンサーリンク
対象者であることは間違いない!で、いくらもらえる?
給付金をもらっていたであろう期間が私の記憶と一致しました
では、いくらもらえるのでしょう。
厚労省の特設ページではちゃんと簡易計算してくれるページがありました!
-
失業等給付(基本手当)の追加給付簡易計算
続きを見る
恐る恐る入力して出た結果は・・・
最小9円から最大16円!
ということは、最大で・・
16円 × 11日 = 176円
ズコーッ!
(注:ずっこけた時の擬音で昭和の人しかわからない。他に「ヘコー」というものもある)
とずっこけたのは言うまでもありません。
ちなみに、
再就職手当の追加給付額は同封のチラシによると、平均で約605円だそうです。
対象者であることは間違いない!で、どうする?
と、ずっこけから立ち直って、では、何をしたらいいのでしょう。
同封の回答票に必要事項を記載して提出するだけ。
ただ、本人の給付記録であるとの確認をどうするのかが問題。
画像にあるとおり、
- 雇用保険の被保険者番号
- 給付金をもらった当時の振込口座
- 勤め先の履歴
のいずれかを記入させて、当時の本人だろうという確認をするようです。
年金の記録もそうですが、あとになってから当時の記録が本人のものかどうかを確定することは非常に難しい作業だと思います。
これらを記入して返信封筒に入れて返信。
今度は、確かに本人の給付記録かどうかの確定作業をするはず。
お金が振り込まれるのは・・気長に待つことにします。
後日談 2021年1月に実際の振込みありました
2021年1月。
待ちに待った追加給付が振り込まれました。
お知らせが来て返事をしてから約半年掛かっています。
基本手当の追加分は 216円 、再就職手当の追加分は 423円 でした!
基本手当は見込額より多かったのでなんか嬉しかったです。
今回のニュースまとめ
今回は、統計不正事件に絡んだ雇用保険の追加給付に関する通知を見ました。
ポイントは次のとおりです。
- 統計の不正があった2004年以降に雇用保険から給付金をもらった人には追加給付の可能性がある。
- 雇用保険の記録上で追加給付の可能性がある人には個別に通知が来て確認を促される。
- もらった期間に心当たりがあるなら回答票に記載して返信する。
- 当時の記録が本人のものかどうかを確定することは非常に難しい作業と思われる。
前回のコラムでも執筆しましたが、今回通知が無事に届いたのは事前に現住所を登録しておいたから。
もしも、ほったらかしにしておいたら何の通知も来ないまま、私の給付記録は宙に浮いた状態になっていたでしょう。
金額の問題ではありません。
法律で定められた社会保障をきちんと受けられないことが問題です。
確かに、行政側に問題があった今回の事件ですが、起きてしまったことはどうしようもありません。
常日頃、私たちが社会保障を自分ごととして、関心を持つことが大事です。
さて、このコラムを読んで心当たりがある方!
住所変更の連絡だけはすべきです!
-
住所情報等 登録フォーム|厚生労働省
続きを見る
出典・参考にした情報源
雇用保険等を受給中の方に対し、追加給付を進めています(毎月勤労統計の不適切な取扱いに関連する情報):
-
毎月勤労統計調査に係る雇用保険、労災保険等の追加給付について|厚生労働省
毎月勤労統計調査に係る雇用保険、労災保険等の追加給付について案内しています。
続きを見る
シモムー
みんなのねんきん主任講師