年アド3級各問分析

年アド3級技能応用4 在職老齢年金・雇用継続給付 技能応用で2番目に難しい理由とは

投稿日:2019年5月17日 更新日:

シモムー

みんなのねんきん主任講師

メモ

この記事は2019年秋向けのものです

過去の出題傾向からシモムーの感想

難問です。正しいものの個数を答えないといけないからです。

私の中では技能応用問題の中で2番目の難しさです(1番は技能応用の最初の問題)。

ですのでかなりじっくり考えます。

その昔は表組みになった選択肢から消去法で答えが出る問題が定番でした。

ところが遡って検証してみると、近年は個数問題での出題が普通になってしまいました(過去10回は全て個数問題)。

ですから1肢1肢を神経を研ぎ澄ましての検証が欠かせません。

当然のことながら時間が掛かります。

5秒で解ける経過的加算が懐かしい・・。

それでいて肢の正誤を1つ間違えたらこの問題全体が不正解。

時間が掛かる割にはリスクが大きく、コスパが圧倒的に悪いです。

個数問題の難しさを覚悟して丁寧に検証することが求められます。

ここ注目!ここがポイントだ!

難問は後回しが鉄則

こういった時間がかかる問題はいきなり最初に解かない

飛ばして後回しにすることが大事です。

順番通りに解けなんて注意事項に書いてないです。

他の問題を終えて時間と心の余裕ができてから取り組むのがミスをしないための鉄則です。

「取り組むときに時間がなくなっていたらどうするんですか?」

いーーんです。

時間かけてやっても間違う可能性があるんですから、同じ間違えるならラクして間違えた方が良い!

「難問は頭がクリアーなうちに最初に取り組むのが鉄則」

なんて言う人がいたら、試験対策を全くわかっていない素人です。

難問は後回し

これが私が毎回結果を出し続けるスタンスです。

前半:在職老齢年金のポイントは「賞与」の時期と長期加入特例

賞与の支給時期がハッキリわかる図解をする

この問題のポイントは何と言っても賞与にあります。

いつもらった賞与なのか

図に起こしながら正確に把握をしていきます。

私の図解のルールをまとめてみたので参照してください。

解法テク7 年金アドバイザー試験のためのミスしないための在職老齢年金の図の起こし方

シモムーみんなのねんきん主任講師 どんなテクニック? 在老問題で正解を導くために絶対に外せないこと。 それは図を正確に書 ...

ミスを誘発する選択肢の並びに注意

この問題は選択肢に注意。

「ふぅ、頑張って解いたぞ!正しいものの数は3つだ!」

「よーし!3にマーク!」

ご臨終。


この例のように、「3つ正しい」→「だから、答えは(3)」と結びつけてはいけません。

この問題はいやらしいことに正解の数と選択肢の番号がずれています。

最初に「(1)なし」となっているからです。

昔からそうなので、おそらく過去何人かは犠牲になっていることでしょう。

ミスを誘発する肢の並びです。

思いっきり気をつけてください。

停止額なのか、受給月額なのかをハッキリさせよ

よくやってしまう引っ掛け。

在老の計算をする → 停止額が出る → それが答えだという思い込み → 不正解

停止額を引いたあとの、年金受給額を答えなければいけなかった。

支給停止額を求めるのか、その停止額を除いた在職老齢年金の金額を求めるのか。

どちらの金額が問われているのか、印をつけるなりして絶対に間違えないようにしてください。

2016春から7連続で長期加入特例で出題

2016春から7回連続で在老の知識に加えて、”長期加入特例”の知識も混ざっています。

そんなに連続で出す必要があるのかよって感じです。

世の中それほど長期加入の人はいないというのに・・・。

長期加入特例に該当すれば、報酬比例部分と一緒に定額部分も支給されます。

ただし、忘れてはいけません。

厚生年金保険の被保険者でないこと

が要求されます。

厚生年金の被保険者になっているからこそ、在職老齢年金が問題になるわけです。

特例に該当する人が厚年被保険者になったらその瞬間、報酬賞与の金額に関係なく、定額部分は全額停止です。

もちろん加給年金額の加算もありません。

とすれば、基本月額で引っ掛けを作るのが必定。

選択肢に載っている基本月額は間違っている可能性が高いです。

ちなみに2級でも長期加入特例と在老の事例は最近よく出ています。

(下に続きます)

後半:雇用継続給付のよくある正解は2つ

過去10回のこれまで正解になった知識を分析してみます

  • 2019春 誤り選択 基本給付金の計算
  • 2018秋 正しい選択 基本給付金の計算
  • 2018春 誤り選択 基本給付金受給による年金停止額
  • 2017秋 誤り選択 賃金と基本給付金の合計額には上限がある
  • 2017春 正しい選択 基本給付金は65歳到達月まで支給される
  • 2016秋 誤り選択 基本給付金は65歳到達月まで支給される
  • 2016春 誤り選択 基本給付金の計算
  • 2015秋 正しい選択 基本給付金受給による年金停止額
  • 2015春 誤り選択 基本給付金受給による年金停止額
  • 2014秋 誤り選択 基本給付金は65歳到達月まで支給される

正しいものを選択させる時が3回に1回の頻度であります。

どちらが問われているのかは当然最初にチェックです。

そして、よく正解になるのは、

  1. 基本給付金自体の計算
  2. 基本給付金は65歳到達月まで支給される
  3. 基本給付金受給による停止額

の3つ。

2は70歳として誤りを作ります。

1と3は以下の知識を知っているかの引っ掛けです。

  • 雇用継続給付金は賃金×15%
  • 年金停止は標準報酬月額×6%

賃金を使うか、標準報酬月額を使うか、見極めはそこだけです。

同じ給料でも、

雇用保険は「賃金」を使い、厚生年金は「報酬→標準報酬月額」を使うので、取り違えると答えが変わります。

試験では給与月額と標準報酬月額を必ずズラした金額にしますから、注意してください。

また、この知識に絡んで、2017秋は初めての知識が正解になりました。

それは賃金と基本給付金の合計には上限があるというもの。

支給限度額というものです。

もし、上限に引っかかってしまうと、上限から賃金を引いた差額が基本給付金となり、賃金の15%分ではなくなってしまいます。

まとめます

コスパの低いこの問題。

個数問題は近道がないので、丁寧に解くしか方法はありません。

心構えは1つ。

最初に解かない!後回し

在老のポイントは4つ。

  • 賞与の支給時期がハッキリわかる図解をする
  • ミスを誘発する選択肢の並びに注意する
  • 停止額か受給月額かをハッキリさせよ
  • 長期加入特例で被保険者になると定額部分と加給年金は停止

雇用継続給付のポイントは3つ。

  • 基本給付金自体の計算
  • 基本給付金は65歳到達月まで支給される
  • 基本給付金受給による停止額

どうも私は在職老齢年金って苦手なんです。

2級でも後回しにしますし。

悔しいことに2018秋はじっくり考えたのにミスしてしまいました。

どんな人にも相性の悪いテーマがあると思います。

そういったものはあとで時間を作って、ゆっくり落ち着いて解くことが鉄則です。

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年金アドバイザー3級試験に初受験から2019年春まで14回連続90点以上で合格中。満点は3回。個人賞は5回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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