【2024秋最新版】年アド3級試験はどんな試験?難易度と合格率の推移とは|みんなのねんきん

2019年5月28日

シモムー

みんなのねんきん主任講師

年金アドバイザー3級試験の受験を決めたあなた。

この試験の対象者やコンセプトを理解した上で、いよいよ受けてみようと覚悟を決めましたね?

年アド3級試験はどんな試験?その対象者とコンセプトとは|みんなのねんきん

年金アドバイザー3級試験ってどんなの? 「勤務先から受けるように言われたんだけど・・・」 「社労士試験で役に立つと言われたんだけど・・・」 あなたがこの記事を読んでいるということは、こんな疑問をお持ち ...

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となると、次は

「具体的にどんな形式の試験なの?」

「どの程度の難しさ?」

「どのくらいの人が合格できる?」

こんな疑問を持ちますよね。

20回以上連続合格し続けてきた私シモムーが、改めて「この試験はどの程度難しいんだっけ?」と振り返ってみました。

平均点や合格率の客観的な数字を眺めながら解説してみます。

出所は全て私に届いた成績表からになります。

【2024秋最新版】年アド3級で24回連続合格、平均96.435点の結果を出してわかった大事なこと|みんなのねんきん

公的年金制度の勉強を続けるシモムーです。 私は年金に関する情報発信をしたり、障害年金専門の社労士法人を立ち上げたり、障害年金の専門家を養成する講座を主宰しています。 「シモムーって誰?」「本当に実力あ ...

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年金アドバイザー3級試験の難易度を分析する

そもそも出題形式はどうなの?

出題形式を簡単にまとめると、こんな感じです。

  • 全50問のマークシート形式
  • 前半が基本知識問題30問、後半が技能応用20問
  • 120分(2時間)
  • 合格点は60点
  • 2020年からCBT試験(パソコンで解答するもの)が始まる

CBT試験を除き、毎年3月と10月の2回実施されています。

配点は1問2点で計100点。

どんなに難しいものも易しいものも同じ2点の価値なんですね。

そして、60点が合格点ですが、必ずしも6割で合格にはならないというルールです。

成績表をみると、

今回の合格点:60点としました。

という表記なので、とんでもなく難しかったり易しかったりしたら変更する可能性があるということでしょう。

が、しかし、私の20回以上の受験経験のなかで60点以外で合格となったことはありません

また、

2022年秋試験からは試験時間が30分短縮されて2時間となりました。

問題数は変わらないので、時間の点で難化しました。

テキパキ解いていく要領の良さが求められるでしょう。

私は毎回2時間30分をフルに使って落ち着いて解いていたのですが、時間の余裕がなくなり、2022秋は初めて90点を割り込む失態を犯してしまいました。

それだけ時間短縮による影響は大きいです。

この試験は時間に対する意識を持って臨む必要があります。

何人くらいが受験しているのか?

次に、過去10回分の受験者数の推移を追ってみましょう。

ライバルがどの程度いるのかは難易度を考えるうえで重要だからです。

試験回 受験者数(人)
2024春 2,367
2023秋 2,495
2023春 3,075
2022秋 3,526
2022春 4,157
2021秋 5,029
2021春 6,023
2020秋 10,256
2020春 中止
2019秋 8,337

近年は回を追うごとに減っているというのが現状ですね。

ちなみに私が初めて受験した2011年春は19,846人も受験していますから、今は大激減

当時受験者が多かったのは、2010年前後に年金記録問題が世間を賑わしましたからその関係だと思います。

記録問題以前の受験者数はよくわかりませんが、恐らく現在の受験者数が通常のものだろうと思います。

最近は5,000人を割り込む状況が続いていて、一定数はCBT(コンピューターによる試験)形式に移っているのではないでしょうか?

ということは、ライバルが少ない分近年は有利?

一般的にはそう言えるかもしれませんが、近年はずっと60点で合格ライン。

結局は周囲よりも自分自身との戦いなんです。

どの程度合格しているのか?

上の表に合格者数と合格率を加えてみましょう。

試験回 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2024春 2,367 694 29.32
2023秋 2,495 551 22.08
2023春 3,075 727 23.61
2022秋 3,526 1,199 34.00
2022春 4,157 1,325 31.87
2021秋 5,029 1,768 35.16
2021春 6,023 2,310 38.35
2020秋 10,256 4,968 48.44
2020春 中止 - -
2019秋 8,337 3,262 39.13

受験者数が減るに合わせて合格者も減っています。

私の初受験では8000人が合格していることを考えると、隔世の感があります。

そこで合格率に目を向けると、おおよそ3割というところでしょうか。

これまでの私の受験経験からは試験直後に「簡単だったな」という場合は数字でも合格率4割はいっている感じです。

逆に3割台前半になると、試験直後も「難しかったな」「あの問題は自信がなかったな」という印象を持ちます。

たった10%程度の幅ですが、まとめると、

  • 30%台前半 → 難しい
  • 30%台半ばから後半 → 普通
  • 40%台 → 易しい

というのが私の感覚です。

直近10回を眺めてみると、3割台が普通なので、難化している感じがあります。

2023春は初めて2割に。

2級並みの難しさだったことがわかります。

2022秋から試験時間が2時間となったことを考えると、今後も難しい状況は続くでしょう。

2023秋は2023春よりも難しくなりました。

2024春では若干上向きましたがまだ2割台です。

最近は過去問にも無い未知の出題がある点でも難しくなっていると感じる原因です。

成績が優秀だとどうなるか?

成績が良いと個人賞として表彰されます。

といっても、記念品が届くだけですけど。

基本的に満点取らないと個人賞は無理と思ってください。

難しい時は2問くらい落としても該当することがあります。

個人賞は取ろうとして取るものではなく、結果として取れましたという感じのものです。

基本知識問題と技能応用は難しさの違いがあるか?

年金アドバイザー3級試験は前半に基本知識問題、後半に技能応用問題という構成です。

そこで前半と後半にどのような特徴があるか直近10回の平均点から分析してみましょう。

試験回 合格率(%) 基本知識平均点 技能応用平均点
2024春 29.32 29.09 17.34
2023秋 22.08 27.83 16.34
2023春 23.61 27.42 16.89
2022秋 34.00 31.98 17.02
2022春 31.86 29.24 18.98
2021秋 35.16 29.53 20.37
2021春 38.35 33.64 17.51
2020秋 48.44 36.54 20.03
2020春 中止 - -
2019秋 39.13 34.47 17.69

こうして見ると、

  • 基本知識問題は60点満点のうち、半分(30点)は受験生全体が得点できている
  • 逆に技能応用は40点満点のうち、半分も得点できない

という状況。

つまり、技能応用はその名の如く、どの回であってもやっぱり難しいということですね。

なぜ難しいか。

それは、技能応用は本当に制度を理解していないと得点できないからです。

極端なことを言えば、前半の基本知識問題は制度を理解していなくても暗記で対応できます。

こういった点が平均点に現れています。

ちなみに、近年の基本知識問題は30点を切っています。

私の肌感覚のとおり、未知なる出題が続いているので、特に基本知識問題が難化している状況です。

CBT試験はどういうものか

2020年からパソコンの前で解答するCBT形式が始まりました。

予約した会場に出向いて、パソコンに向かって解答するわけです。

内容は紙の試験とほぼ同じ。

いつでも受験できるという点で、紙の試験にはないメリットがあります。

デメリットといえば・・。

こちらのCBT試験受験経験者のコラムを参考にしてください。

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まとめ

年金アドバイザー3級試験の難易度は?

過去10回の数字を眺めながら合格率の推移を中心にその難易度を見ていきました。

  • 全50問1問2点で100点満点 60点が合格ライン
  • 受験者数は減少傾向、合格率は3割
  • 基本知識は半分くらいは取れる、技能応用は半分も取れない

近年の受験者は減っているけど6割ラインは同じ。

つまり、

他人との比較ではなく、いかに6割を取れるか

私が毎回受験しているのはこのような6割の絶対的な評価基準があるためです。

これらの客観的な数字をもとにどのような対策を立てるか。

別の記事でアドバイスしたいと思います。



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年金アドバイザー3級試験に初受験から2023年春まで24回連続86点以上で合格中。満点は5回。優秀賞は11回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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