年アド3級 年金資格

技能応用10 退職金・老齢年金と税金 所得税の仕組みをイメージせよ!

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メモ

この記事は2018年秋向けのものです

過去の出題傾向からシモムーの感想

最後の技能応用問題は退職金にかかる税金と年金にかかる税金の話。

純粋な年金の話ではないのでちょっと苦手意識が働きますが恐れることはありません。

過去9回の出題はこんな感じです。

  • 2018春 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算 年金からの源泉徴収択一
  • 2017秋 公的年金にかかる雑所得の計算 退職所得金額の計算
  • 2017春 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算
  • 2016秋 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算
  • 2016春 退職所得金額の計算 年金からの源泉徴収択一
  • 2015秋 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算
  • 2015春 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算
  • 2014秋 退職所得金額の計算 公的年金にかかる雑所得の計算
  • 2014春 退職所得金額の計算 年金からの源泉徴収正誤判定

もうわかりますね。以下の2問しか出ないんです。

  1. 退職所得金額の計算問題
  2. 雑所得の計算か源泉徴収の知識判定問題

1はさすが、銀行の窓口担当を対象とした試験であって毎回の出題が徹底されています。

退職金を預けてもらうセールスの中で税金がどれくらいかかるかという知識が必要なんでしょう。

2は公的年金の話。

年金は雑所得に分類されますが、公的年金特有の雑所得という扱いになっています。

これを計算せよという問題です。

4回に1回くらいの割合で年金からの源泉徴収の正誤判定問題。

2018春に限っては全部をミックスさせた全部のせ問題となりました。

しかし新しいことは問われていません。

過去問対策をすれば確実に得点できます。

ここ注目!ここがポイントだ!

共通:所得額を出すための作業がこの問題

まず、

この問題に取り掛かる上で、わかっていなければいけないこと。

それは、

所得税を計算するための所得額を出す

ということが共通の考え方です。

ご存知の方は良いのですが、私が年金アドバイザーに最初に挑戦したころは、この問題で何をしているのか、イマイチつかめませんでした。

何をするのかわかれば、どういう手順で考えるか自ずと現場でわかります

まずはこちらの図を見てください。

(クリックで拡大)

収入額から税制で認められれた控除額を引いて残ったものが所得額。

この所得額に税率を掛ければ所得税が出ます。

基本知識問題の最後ではこの控除額がどういう名称なのかが問われることは解説しました。

年アド3級基本31 公的年金の税制 年金と税の仕組みを理解?いえいえ単なる暗記問題です

メモ この記事は2018年秋向けのものです 目次1 何が出題されている?1.1 過去9回の正解となった知識2 出題傾向から年金制度を考える2.1 出題される所得控除と対象となる保険料・掛金2.2 課税 ...

この、

所得額を出す作業をしていく

という認識を持つところからスタートです。

前半:退職所得金額の計算は2分の1を忘れるな!

この問題は要は計算式に当てはめるだけ。

ただ、闇雲に計算式を暗記しても試験が終わったら消えてなくなるだけ。

そこで、何をしているのかを理解しなければいけません。

その考え方は以下のもの。

退職所得金額=①退職金から②退職所得控除額を引いた③その半分

この退職所得金額に税率を掛けて退職金にかかる所得税が算出されるというわけです。

①退職金

これは問題文中に「退職一時金」として載っているものをそのまま使うだけです。

②退職所得控除

800万円 + 70万円 ×(勤続年数※ ー 20年) ※1年未満の端数は1年に切り上げ

が控除できる額です。

この問題で暗記すべきはここです。

これは問題文中に載っていないので頭に叩き込んで試験に臨むしかありません。

ちなみに勤続年数は20年超の場合にこの計算式で、20年以下では別の計算式になります。

別のも覚える?いえ、20年超の事例しか出ていないのでこれだけ覚えます。

③その半分

①から②を引いて、最後に③半分にすると退職所得金額が出ます。

私の経験上、この③は要注意

なぜか忘れてしまうことが多いからです。①から②を引いただけで満足してしまう。

①②③をこう覚える

そこで、私はこれまでの反省からこんな計算式に機械的に当てはめています。

退職一時金 ー {800万円 + 70万円 × (勤続年数 ー 20年)}


最初から分数の形にしておくということ。

これで2分の1忘れがなくなりました。

(下に続きます)

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後半1:年金にかかる雑所得計算なら楽勝

雑所得問題も単なる所得額を出す作業

退職所得金額は他の収入とは別に税金計算をし、しかも上で見たとおりかなり優遇されています。

数千万円の退職金をもらっても、所得額は数十万円。そこに税率を掛けるわけですから。

一方、年金も優遇された税制になっていて、年金制度だけの雑所得計算をすることになっています。

最初に説明したとおり、この問題も所得額を出す作業。

それが退職金か年金かが違うだけです。

話が逸れますが、この雑所得計算は高齢者を優遇し過ぎていると批判を受けています。

そこで、年金からの収入額が1000万円を超えると控除額が頭打ちになるという改正が最近されました。

ただし、実施時期は2020年1月から。

しかも、対象となる公的年金・企業年金を含めて1000万円超の人は私の経験上出会ったことがありません。

ですので、試験の事例で出題されるとは思えません。

この点は試験では心配する必要は無いでしょう。

「公的年金等」は企業年金も含む

所得額の計算は、まずは収入額を把握するところから。

事例では必ず、公的年金と私的年金である企業年金も受け取る設定になっています。

ここでの計算はこの企業年金も合算することを忘れてはいけません。

この問題が出る時は「企業年金基金」ばかりなんですが、現実では確定拠出年金や国民年金基金なんかも合算しますので頭にいれておきましょう。

控除額は表に当てはめるだけ

年金額の合算を事例の中にある表に当てはめるだけ。

ひっかけとして、「基礎控除」や「配偶者控除」が載っていますが無視します。

これらは雑所得と他の所得とを合わせて、最後に引き算するものだからです。

問われているのは「公的年金等にかかる雑所得の金額」なので無視です。

最低額を忘れるな!

65歳以上になると、公的年金等控除額に最低額(120万円)が設定されているので忘れないようにします。

例えば、計算した結果、控除額が110万円であっても120万円に引き上げて年金総額から引き算します。

私も最低額を忘れて、上の例ですと110万円を引いて、間違えてしまったことがあります。

みなさんも私の屍を乗り越えてこんなところで引っかからないようにしてください。

後半2:源泉徴収の問題は数字を覚えておく

数回に一度の割合で源泉徴収問題が雑所得計算の代わりに出ることがあります。

この問題は数字を覚えておくだけでいいと思います。

  • 扶養親族等申告書を提出した公的年金の税率:5.105%
  • 企業年金の税率:10.21%(5.105の2倍)
  • 復興特別所得税:所得税額の2.1%
  • 介護保険の天引き:65歳になってから

ちなみに、扶養親族等申告書を提出しないと、公的年金でも企業年金と同じ税率になり、源泉所得税がべらぼうに高くなります。

確定申告すれば還付されるので問題はありません。

まとめます

技能応用問題の中ではラクな部類。

私は割りと早い段階で解くことが多いですね。

”800万円+70万〜”っていうのを忘れそうで早めにやってます。

前半の退職所得控除額は鉄板の問題。

分数の形にして2分の1を忘れないように。

後半は雑所得計算か源泉徴収知識の正誤判定かという問題。

中でも雑所得計算問題の可能性が高い。

65歳以上なら最低額を忘れないように。

このテーマでは、所得税をどのような過程で算出するのかを頭でイメージできるようにすることが大事です。

そうすれば、暗記をせずとも自然に何をすれば良いかがわかるはずです。

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シモムー3級モード

シモムー3級モード

年金アドバイザー3級試験に初受験から2018年まで12回連続90点以上で合格中。満点は3回。個人賞は5回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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