年アド3級 年金資格

年アド3級基本11 厚生年金保険の保険料 9月の統合が今回危ない理由とは

投稿日:2018年8月1日 更新日:

メモ

この記事は2018年秋向けのものです

何が出題されている?

出題形式:誤っているものを選択

厚生年金の保険料に関して、保険料率自体や育休免除の知識が出題されています。

注目すべきは共済年金との一元化の影響。

一元化されても保険料率は統一されていないのでこのあたりの知識の有無が正解に影響しています。

案の上、2016春・2016秋・2017春と3連続してこの点で正解を作ってきました。

過去9回の正解となった知識

  • 2018春 第3号厚年被保険者と第4号厚年被保険者の保険料率は現在異なっている
  • 2017秋 標準報酬月額と標準賞与額に乗じる率は同じ
  • 2017春 第2号厚年被保険者と第3号厚年被保険者の保険料率は現在同じである
  • 2016秋 第1号厚年被保険者と第2号厚年被保険者の保険料率は現在異なっている
  • 2016春 第2号厚年被保険者と第3号厚年被保険者の保険料率は現在同じである
  • 2015秋 育休中は事業主・被保険者負担分ともに免除される
  • 2015春 標準報酬月額と標準賞与額に乗じる率は同じ
  • 2014秋 受験月現在の保険料率はいくらか
  • 2014春 標準報酬月額と標準賞与額に乗じる率は同じ

一元化の影響で1号厚年から4号厚年までの保険料率の違いが連続して正解となっています。

さすがに、3回連続でやり過ぎと感じたのか、以前によく正解になった知識が2017秋で久しぶりに登場。

しかし、2018春には再び一元化後の保険料率の違いが正解に!

これからも重要な論点であることがわかります。

出題傾向から年金制度を考える

これまで交互に正解となってきた保険料率に関する知識と共済年金との一元化に関する知識を解説してみましょう。

昔は賞与は別料率だった

標準報酬月額に保険料率を掛けて保険料額を出す。

そして、それを労使折半して負担する。

というシンプルな仕組みが厚生年金の保険料。

標準賞与額についても標準報酬月額と同率の保険料率を掛けて保険料額を出します。

別に難しい話ではないですね。

昔は報酬と賞与に対して別々の保険料率を掛ける時代もありました。

それはボーナスが”標準賞与額”と呼ばれる前の話。

平成15年の3月以前、平成7年4月から”特別保険料”なるものが徴収されていました。

この特別保険料は賞与に料率1.0%を掛けて労使折半する。

しかし、恐ろしいことにこの特別保険料は老後の年金には何も影響しない

ただ納めるだけの保険料だったんです。

そして、保険料率がかなり低いので社会保険料の削減策に使われることがありました。

つまり、月給を極端に下げて、ボーナスを手厚くすれば良い。

しかし、こんなやり方は結局従業員が年金をもらうときに不利益を受けます。

そこで、総報酬制を導入し、賞与を標準賞与額という位置づけにしました。

平成15年4月以降は標準賞与額として年金記録にも残り、老後の年金額にも反映します。

そんな沿革があります。

正解の作り方は報酬と賞与とでは保険料率が「異なっている」と出題してきます。

保険料率18.3%は常識

毎年秋には1号厚年の保険料率が変わっていました。

ところが、既に保険料率は上限に達したため18.3%

これ以上増えません。

2018春ではストレートに出題がありましたが、今後はどうでしょう。

もちろん常識として覚えておく必要があります。

また、

”「被保険者負担分の保険料率」はいくら?”で登場することもあります。

折半するだけですから本来の保険料率を覚えておいて、2で割れば問題ありません。

(下に続きます)

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被用者年金制度の一元化はされたが保険料率の一元化はまだ先

共済年金との一元化によって保険料率は最終的には全ての立場の人が18.3%に統一される

しかし、

現時点では民間企業の厚生年金、公務員の厚生年金、私学共済の厚生年金の保険料率はバラバラのままです。

平成24年の改正時の厚生労働省資料を引用しておきます。

(クリックで拡大)

公務員の厚生年金は国家公務員と地方公務員に分かれますが、これは既に統一されています。資料の一番下の注2に”平成21年”となっています。

つまり、

公務員だけは統一された保険料率で他はバラバラ

ということです。

そして、公務員は第1号厚年と平成30年9月に統一されます。

10月の試験ではこの点の出題がありそうです。

余談ですが、共済から支給される年金は老齢厚生年金に加えて退職等年金給付があります。

この分の掛金の負担があるので、民間サラリーマンの保険料負担と完全に同じわけではありません。

※参考 国家公務員共済組合連合会 保険料率変更のパンフレット

今回はこれが答えになる!

以前より分析結果として、

シモムー
4分類化された被保険者の保険料率が一緒なのか違うのか、今回もこの知識は要注意。

とアナウンスしてきました。

過去の正解の傾向をみても、今回ももちろんこの知識はしっかりマークです。

更には、2018年(平成30年)9月には1号厚年と2・3号厚年の保険料率が統一されますから10月の試験のタイミングでは、これで正解を作る可能性は大きいと考えます。

1・2・3号厚年18.3% 4号厚年は別

これが正解になると予想しておきます!

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年金アドバイザー3級試験に初受験から2018年まで12回連続90点以上で合格中。満点は3回。個人賞は5回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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