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【2021春最新版】年アド3級技能応用5 経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金 ついに来るか?本格的な計算問題に対処せよ

2018年10月23日

シモムー

みんなのねんきん主任講師

過去の出題傾向からシモムーの感想

特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分を繰上げるという話です。

しかし、難しい話ではありません。

ポイントになるのは経過的加算の扱い

図を交えながら計算のポイントを解説していきます。

名前が長いので”繰上げ老厚”と表記します。

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ここ注目!ここがポイントだ!

繰上げ老厚の事例はいつもだいたい同じ

試験日前後で60歳を迎える人の事例で出題

このテーマは試験日前後で60歳を迎える人の事例で過去出題され続けています(2019春のみ61歳の事例でした)。

ただ、60歳でも61歳でも繰上げる考え方は同じなので恐れる必要はありません。

ちなみに、男性のケースでしか出題はありません(いつも「E夫」氏が登場)。

計算問題に対応できるようにしておく

よく出る出題形式は”計算式の選択”問題。

繰上げた老齢厚生年金の計算結果を選択する問題は実はまだ出ていません。

最終形態として、数字だけが並んでいて正解を選ぶという形式が出題されてもおかしくありません。

近年の難化傾向を考えると、計算結果が問われても良いように考え方をしっかり身につける必要があります。

経過的な繰上げ支給の老厚の考え方を身に付ける

架空の事例を作ってみましたのでこの内容に沿って解説していきましょう。

事例

Xさん(昭和34年3月2日生まれ 男性 63歳から報酬比例額の支給開始)

専業主婦の妻(昭和36年3月6日生まれ)と2人暮らし。

60歳に達した日に定年退職して既に繰上げ請求をしている。当時の年金見込額は次のとおりだった。

  • 63歳からの報酬比例部分が1,200,000円
  • 65歳からの老齢基礎年金は780,000円
  • 経過的加算300円

設問

Xさんは60歳0か月で老齢厚生年金を繰上げ請求しているが、1年間に受給できた老齢厚生年金の年金額はいくらか?

解説

まず、Xさんは報酬比例部分相当の老齢厚生年金(A)を本来であれば63歳から受け取ることになります。

(B)の経過的加算と(C)の老齢基礎年金、加給年金額の加算は65歳からとなります。

そして、

この繰上げは本来の支給開始年齢に達するまでに請求しないといけません。

65歳に達するまでに

という形で誤りを作るのがお決まりのパターンです。

いつまでに請求できるか判定できるようにします。

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報酬比例部分は繰上げた月数で減額

(A)は本来63歳から支給されるところ、60歳0カ月で繰上げたため、36カ月繰上げた減額率で計算します。

報酬比例部分(A)の減額分:1,200,000円 × 36カ月 × 0.5% = 216,000円

経過的加算も繰上げの対象となるが見た目の減額はない

経過的加算(B)も併せて繰上げ時から支給されます。

(B)は本来65歳から支給されるところ、60歳0カ月から繰り上げるため、60カ月繰上げた減額率で計算します。

経過的加算(B)の減額分:300円 × 60カ月 × 0.5% = 90円

ここで、ポイントになるのは、経過的加算です。

経過的加算は見た目そのままの金額が加算されるが繰上げによる減額の影響は受けている

ことになります。

ここが大きなポイントです。

正解

60歳からの報酬比例部分(A):1,200,000円

60歳からの経過的加算(B):300円

(A)と(B)の減額合計:216,000円 + 90円 = 216,090円

繰上げ後の老齢厚生年金:1,200,000円 + 300円 ー 216,090円 = 984,210円

老齢基礎年金の繰上げのポイントはたった1つ

老齢厚生年金を繰上げた場合、老齢基礎年金の年金額はいくら?という出題もあります。

上と同じ事例で解説してみましょう。

設問

Xさんは60歳0か月で老齢厚生年金を繰上げ請求しているが、1年間に受給できた老齢基礎年金の年金額はいくらか?

解説

報酬比例部分(A)を本来の支給開始年齢より前に繰り上げた場合は老齢基礎年金(C)も必ずセットで繰上げる必要があります。

それを知っていれば簡単。

この場合の(C)は60歳時に繰上げ請求する処理します。

正解

老齢基礎年金(C):780,000円 ー(780,000円 × 0.5% × 60カ月)= 546,000円

中途半端な月の繰上げに注意する

かつては、「60歳に達した月に繰上げた場合」という具合に、パッと見て、”あぁ、60カ月繰上げね”という出題でした。

今は計算しないと繰上げた月数がわからないような問題となっています。

例えば、”令和○○年12月に請求した”という形です。

面倒ですが、繰上げた月数を確実にカウントできるようにしないといけません。

今後もこの形での出題が標準になるはずですから、正確に思い出せるようにしてください。例の新幹線の図です。

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繰上げ後の注意

繰上げ請求後の注意として、以下の知識が出題されています。

  • 加給年金額の加算は65歳になってから
  • 繰上げ請求後65歳になる前に初診日がある傷病でも障害基礎年金は受給不可能
  • 繰上げ請求後に厚生年金の被保険者になると繰上げ老厚も在職老齢年金の調整対象になる

単に正誤判定するだけですから確実に押さえておきます。

まとめます

経過的な繰上げ支給の老齢厚生年金と老齢基礎年金。

前提として2つのテクニックをマスターしておいてください。

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そのうえで、以下の2つのポイントを意識して計算式に対応できるようにしてください。

  • 老厚のポイント:繰上げによる減額分には経過的加算の減額を含んでいるが、経過的加算自体の見た目の減額はない
  • 老基のポイント:老厚の繰上げ請求と同時に請求しなければならない

考え方さえわかっていれば楽勝の問題。

他の受験生と差をつけるチャンスですので必ず得点できるよう整理しておきましょう。



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年金アドバイザー3級試験に初受験から2021年春まで17回連続90点以上で合格中。満点は4回。優秀賞は7回受賞。試験に対する考え方・勉強方法について絶対の自信を持っている。

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